デイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」のつづき。
体脂肪率が下がらないのでココナッツオイルの量を減らすも、腹持ちがしなくなってしまい、どうも炭水化物を摂ってしまっている。そのせいか、一瞬、78kgを切ったもののリバウンドしてしまった。一度、寝る前にお湯にココナッツミルクをいれて摂取してみたところ、翌日、肝臓がぱんぱんに腫れていて(たぶん)往生した。やばいやばい。脂肪肝か?
デイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」のつづき。
体脂肪率が下がらないのでココナッツオイルの量を減らすも、腹持ちがしなくなってしまい、どうも炭水化物を摂ってしまっている。そのせいか、一瞬、78kgを切ったもののリバウンドしてしまった。一度、寝る前にお湯にココナッツミルクをいれて摂取してみたところ、翌日、肝臓がぱんぱんに腫れていて(たぶん)往生した。やばいやばい。脂肪肝か?
MacBook Airを購入してからそろそろ、一年になる。ポチったのは去年の12月6日だった。ディスク128Gはやはり容量としては不足で、それでも大事に使ってきた。なのに先日、うちのやんちゃ娘が玄関から道路に飛び出してしまったとき。
それをあわてて捕まえようとしてMacBook Airの入ったバッグを落としてしまった。そのあと、ちゃんと起動していたので気にしてなかったのだが、よくよく見ると、筐体の角がへこんでいた。悲しい。とても悲しい。
デイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」
今まで一番、運動していたのは部活でグラウンドを走り回っていた高校三年間だった。70kgほどの体重は高校三年のときには72kgになった。身についたのは脂肪ではなく、筋肉だったらしく、卒業した直後、海で溺れそうになってしまったほど——中学のときの感覚で(高校三年間、一度も泳いでいなかった)海に入ったところ、身体があっさりと沈んでしまったのである。
人間は海水に浮くものとばかり思っていた。
筋肉は水に沈むのである。
社会人になった二十年ほど前には78kgあった。体脂肪率は不明だ。当時、体脂肪率を計ることができる体重計はまだ、なかった。
体重のことはあまり気にせず、生きてきた(つもり)なのだけれど、ウィンドサーフィンを一番、やっていた40代前半のとき(2010年頃)は体重82kg、体脂肪率25%というところだった。その後、一時期、90kgになりそうだった体重は——計ってなかっただけで実はこえていたのかもしれない——、最近、ようやく80kg前後までもどってきた。
これまでに何度か、ダイエットというか、食事制限をしたことはある。
20代後半にはロバート・ハース「食べて勝つ」の影響で炭水化物中心の食事にした(「ハイウィンド」で紹介されたいた)。蛋白質は肉を油抜きし、納豆、豆腐でとった。これはこれで効果はあって体重は85kgから77kgぐらいまで落ちた。ところが頭がぼーっとする、という弊害がでた。頭がうまく働かない、というか。これはいかん、と思って止めてしまった。
それでもずっと基本はこの炭水化物中心の路線だった。
完全に止めたのは「炭水化物を制限してみた」にある通り、炭水化物を摂った直後に爆睡してしまう、という体質の変化だった。2012年ごろ。で、炭水化物を制限するようにした。いわゆる低炭水化物ダイエットである。
体重は75kgまで落ちたのだが、尿に蛋白質がでたので止めた。リバウンドのせいか、体脂肪率が30%をこえるようになってしまった。まぁ、現実から目をそらすように体重計に載らなくなっていたので詳細は不明だが。
そんなとき、ネットで完全無欠コーヒーという記事を見かけた。デイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 の紹介記事である。何でもバターを溶かしたコーヒーを飲む、というのだ。それが身体にいい、と。元々の発想はチベット僧のバター茶だという。それで気が引かれた。以前、チベット僧が乾燥した高地ではひんぱんにバター茶を飲む、というのをテレビのドキュメンタリーで観ていて興味を抱いていたのだ。一度、実際にバターをお茶に溶かしてみようか、と思ったほど。試さなかったが。
で、試しにひとくちサイズのバターをかじってコーヒーを飲んでみた。1
驚いたことに腹持ちがする。
これは小腹が空いたときにいいかも、と時々、やっていたら30%だった体脂肪率が、39%になってしまった。これはいかん。とりあえず、中止して本を読んでみることにした(ネットの断片的な情報だけやっていたのである)。
ケトーシスに関するネットの情報を加味して考えて朝食と昼食を完全無欠コーヒー(代替案)に切り替えてみることにした。
代替案というのは、デイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 ではグラフェットバターを推奨しているのだが、適当なバターがなさそうだったからだ。しかもただ混ぜるのではなく、ブレンダーを使って泡立てるようなことまで書いてある。いくつか、試してみてココナッツオイルで代用することにし、コーヒーをいれた壜をシェイクして泡立てるようにした。たしかにオイルが泡立つと甘味がでる。
ついでに本の中で推奨している金属メッシュのコーヒーフィルターを購入してしまった(こんなものがあるとは知らなかった)。
一ヶ月ほどで80kgを切るところまで来た。
体重が落ちたことよりも驚いた変化があった。例年、冬季は乾燥肌に苦しんできたのだが——足首や脛、太股が血だらけになるほど掻きむしってしまっていた——、それがかなり、抑えられているようなのだ。今年が暖かいためかもしれないが、脛にでていた乾燥肌がひっこんでしまったので、完全無欠コーヒー(代替案)のおかげだろう。身体に入れる脂肪を替えたわけだからありうる。2
それと同じ話だと思うのだが、頭髪の抜け毛の量が半分ぐらいに減った。
ただ、本書で推奨されているいくつかは無視するしか、ないようだ(厳密にやるつもりはないのでいいだのだが。性格が適当なので)。とくに野菜で完全無欠といわれるものを試してみたところ——どうやらシュウ酸が多い食べ物(ほうれん草とか)ばかりらしく、結石持ちのぼくにはこれはきつい、ということがわかった。摂取すると、翌日、右脇腹が痛くなる。
それにしても脳は糖分しか、エネルギー源にできないもの、とばかり思っていたのだが、そうではなかったらしい。ケトン体(脂肪を分解して生成されるらしい)も利用できるらしい。酢酸もできる、とどこかで読んだこともある。よくよく考えてみれば、糖分しか、エネルギー源にできなかったら水も食料もなく、歩きつづけるラクダはどうなってしまうんだ、という話だった。——脳がないのか?
このやり方はデイヴ・アスプリー「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 によると、まちがい。しかもその直後にカロリーメイトを食べたりしていた。そのせいで血糖値をあげてイニシュリンを分泌をうながしてしまい、摂取した脂肪を体内に溜め込んでしまっていたのだろう。
この本を読むまで細胞をつくるために脂肪が必要だ、ということを知らなかった。蛋白質だけか、と思っていた。
まったくの偶然だったのだけれど、低炭水化物ダイエットのようなことをやっていたことがある。=>炭水化物を制限してみた
2012年の秋ごろのこと。ダイエット効果は抜群で半年ほどで85kgから75kgまで一気に落ちた。ダイエットが目的ではなかったのだけれど(炭水化物を食べると眠くなるのが嫌だった)。
たしかに体重が落ちると身体の動きは楽で、たとえば蹲踞の姿勢が楽になった。85kgあったときはただでさえ、身体が硬いこともあって床にかがみこむのもたいへんだった。
75kgを記録したとき、さすがにこれは減量のしすぎだろうと制限をゆるめたのだが、そのあと、健康診断で尿に蛋白質がでていたので、基本、止めてしまった——そうしたらリバウンドした。体重そのものよりも体脂肪率がオーバー気味。30%などという数値を記録してしまった。
下記はそのときの記録である。
そののち。体脂肪率が一瞬、40%をこえている。
綾辻行人「奇面館の殺人」(上)
綾辻行人「奇面館の殺人」(下)
タイトルを見るたび、一堂零の顔が浮かんでしかたなかった。
「奇面組の殺人」と読んでしまっていたのである。
それが読了後、「奇想館の殺人」と読みかえてしまうようになってしまった。それくらい唖然とするシチュエーションに満ちていた。
たしか三軒茶屋の映画館だったと思う。クエンティン・タランティーノ監督「レザボア・ドッグス」を観たのは。何の予備知識もなく、たまたまだった。
すんげー、おもしろかった。
そのあと、「パルプフィクション」が話題になったときにはじめて監督の名前を認識した。おそろしいことに「パルプフィクション」を観なおしたとき、ティム・ロスがでていたんだ、と驚いたのだが、「レザボア・ドックス」にもでていた(「パルプフィクション」のときよりさらに若い)。しかもクエンティン・タランティーノ自身も出演している(ほかにも両方にでている役者がいるし、「KILL BILL」にでている人もいる)。
それにしても「レザボア」ってハードボイルドな音だなぁ、と思って調べてみたら「ため池/貯水池」という意味だった。すると、「reservoir dogs」というのは「池で溺れている犬たち」ぐらいの意味かもしれない。
笠井潔「オイディプス症候群」を読んでいる途中で、あ、これって綾辻行人「十角館の殺人」なのか、と。まだ、未読だったのけれど、笠井潔の評論の中で綾辻行人「十角館の殺人」をあつかったものがあって、その内容をうかがわせた。
いかん、読んでねえや。
というわけで、読んだ。
一気読み。
ネタは笠井潔の評論である程度、わかっていたのに、ある章の最後の一行には鳥肌が立ってしまった。
すごいなぁ。
山本弘「翼を持つ少女 BISビブリオバトル部」
山本弘「幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部」
いやぁ、むちゃくちゃおもしろかったぁ。
実は「幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部」を読んでいる途中で、あれ、これってシリーズ二作目じゃね? と気づいて——あまりにおもしろかったので「翼を持つ少女 BISビブリオバトル部」もいつか、読もう、と思っていてようやく読み終えることができた。ようやく、といっても一気読み。しかも二度目。最初に読んだとき、あまりにもおもしろくてかなり飛ばし読みしていたのであらためて日をおいて読み直したというわけ。なのにまた、一気読みしてしまった。
どんだけおもしろいんだか。
荒木飛呂彦が「荒木飛呂彦の漫画術」の中で、「読者は(作品の)世界観にひたりたい」といっていて、そうなのかなぁと思っていただけれど、「BISビブリオバトル部」はまさにそのような作品だった。ああ、いつまでも読み続けていたい、と。
それにしても巻末の参考資料リストをながめていると、中高校のとき、本屋や文庫本の既刊リストで読みたくてながめていたタイトルがけっこうあって読書欲を刺激されてしまう。
最初に出版されたハードカーバーの「哲学者の密室」には手がでなかった。書店ではじめて見かけたときからタイトルに心魅かれて読みたい、と痛切に思っていたのだけれど。あまりにも本がぶ厚く、文庫か、せいぜい新書でしか、本を読んでなかった当時のぼくには敷居が高すぎた。
シリーズの四作目ということもある。
当時、未読だった「バイバイ、エンジェル」「サマーアポカリプス」「薔薇の女」のことは承知していたし、それを読んでからだな、と思って書店に行くたび、背表紙を眺めていた。
それがノベルズになり、文庫にもなってしまった。なんとか「バイバイ、エンジェル」と「サマーアポカリプス」——実際に読んだのは「アポカリプス殺人事件」という角川文庫版——まで読んだのだけれど。
それが何の気の迷いか、いきなり「吸血鬼と精神分析」を読んでしまった。シリーズ六作目である。三、四、五作を読んでいなくても非常におもしろかったし、問題なかったのだが、ただ一点、違和感があったのが、語り手のナディア・モガールと矢吹駆の関係。たぶんシリーズにしたがって変化しているのだろう。あわてて笠井潔「薔薇の女―ベランジュ家殺人事件」を読んで、ようやく「哲学者の密室」にたどりついた。
あまりに凄い作品で、唖然となってしまった。
何これ。もしかしたらここからさらにレベルアップしていっているのか、このシリーズ。
あまりの傑作ぶりに見終わって茫然としてしまった。
「ランド・オブ・ザ・デッド」も悪くなかったけれど、こちらは半端ない傑作だった。ゾンビ映画という意味では最高傑作の「ゾンビ」にはおよばないかもしれないが、映画としてみると、こちらもすばらしい。むしろ好みだ。
最近、多い映画の中で撮影された映像を観ている、というスタイル—— マット・リーヴス監督「クローバーフィールド/HAKAISHA」とか——を採用しているのだが、その究極ともいえる映画かもしれない。
さすがクローネンバーグ。
主人公が壊れはじめてからが本領発揮で、気色悪くてすっかり目が離せなくなる。ラストなど、ジャン=ピエール・ジュネ監督「エイリアン4」と似た哀しみすら覚え、涙ぐんでしまった。