2014年9月29日月曜日

mate-power-manager

 pkg upgradeしてからMATEの電源管理がうまく立ち上がらなくなってしまった。手作業で直に動かすと、coreを吐いてしまう。電源管理が動いてないせいか、シャットダウンのときにサスペンドとハイバネーションを選ぶことができない。

$ mate-power-manager --version
mate-power-manager --version
Version 1.8.0

$ mate-power-manager
mate-power-manager

** (mate-power-manager:1416): WARNING **: levels is 0!
セグメンテーション違反 (core dumped)

 手作業で強引にサスペンドさせることはできる(acpiconf -s 3)のでシステム側のせいではないのだろう。pkgがおかしいのか、と思ってportsからリコンパイルしたが、結果は同じ。
 モバイル環境でバッテリー残量がわからないのは不便なので「xbatt」をインストールしていたのだが、ふとほかのデスクトップ環境なら使えているのではないか、と気づいた。
 Xfce4では動いている。
 そこでデスクトップをXfce4にしようか、と思ったのだが、今度はiBusがうまく動かない(MATEでもよく落ちているが)。Gnome2はあいにくportsから再構築しなければ、ならないし。うーむ。

 あっ、そっか。
 MATEで「xfce4-power-manager」を使えば、いいんだ。

 ところが自動起動が失敗する(手作業では動く)。「xfce4-power-manager」からサスペンドすることもできるしなぁ、ちょっと面倒臭いが、毎回、手作業で動かすことにしよう……。バッテリーが空になったとき、シャットダウンしてくれるだろうし(xbattではマシンが落ちてしまってfsckをかけるはめになってしまった)。

2014年9月21日日曜日

問題は未解決(解決した)

 「pkg upgade」をかけたところ、FreeBSDがおかしくなってしまった。ログインマネージャーであるGDMがまたたくようにスタートとダウンをくりかえす。なんとか、GDMが立ち上がらないようにして急場を凌いだのだが、デスクトップ環境が動かなくなっていた。
 あちゃー。
 MATEだけではなく、Xfce4もGNOME2も動かない。Xorgごと落ちてしまう。まいった。実は「pkg upgrade」は元にもどす方法があると思っていたのだが、わからず、「pkg upgrade -f」で全アプリをいれなおしてしまった。結果、動かない。
 せめてpkgのバックアップをとっておけば、よかった。そうすれば、元にもどせたかもしれない。
 色々、やってみてXorg単体は動くことが判明。
 xterminalも動く。しかし、Emacsはだめ。Xorgごと、落ちる(XorgがSegmentaion faltで落ちる)。試行錯誤の末、Gtkをバインドしたアプリを動かすと落ちるらしい。その象徴的な例がEmacsで、端末モードで動かすと、ちゃんと動く。
 ためしに、Qtをバインドしたアプリ——qpdfviewを動かしてみたところ、だいじょうぶだった。「gtk-demo」はだめ。Gtkが何か、悪さをしているのか、と思って再インストールしたりしたのだが、よくよく考えると、Gtkの影響でどうしてXorgが落ちるんだ?
 へんだ。
 Xの共有メモリでも叩いているのか?
 確認のためにWindowsのXwindowを動かして、その上でEmacsを動かしたら動くじゃないか! 1こりゃあ、XorgのバグをGtkが踏んでいるのかもしれない。それともうちの環境固有か。パソコンが古すぎるとか。Xorgが最新になって何かがサポートされなくなったというオチかもしれない。
 Google先生にお伺いをたてたが、わからず。
 Qtなら動くので、KDEをインストールしようとしたが、portsでビルドするしか方法がなく、コンパイルエラーでビルドできず。Xorgも同様。このまま、待てば、pkgが更新されて直るんだろうか。それならいいんだが。
 いっそ新しいパソコンを買うか。
 最低でもEmacsが動けば、我慢できるんだが。端末モードではなぁ。ふと思いつく。EmacsをGtkなしでリビルドすれば、いいんじゃね?
 Motifでリビルドして素のXwindow上(ウィンドウマネージャーはmwm)で動かしたところ、動く。これでしばらく、復旧するまで(しないかもしれないが)、凌ぐことにする。
 WebブラウザはQtの「otter-browser」というのがあったし。
 RSSリーダーがないとか、GnuCashが使えないとか、libreOfficeが使えないとか、VirtualBoxが使えないとか、shotwellが使えないとか、FireFoxが使えないとか、いろいろあるが、これらはしかたない。使用頻度が高くないので我慢するとしよう。いちおう、Windows上のXwindowで動かせるから。それでよいか……。
 しかし、まいった。

1 と思ったのだが、FreeBSD9のXwindowにリモートしたらXorgが落ちた。こりゃあ、やはり最新のGtkが何か悪さをしているのかな……。

追記:

つらつらとFreeBSDのバグレポートを見ていたら下記のものを発見。そこに解決策があった。
[Solved] Xorg Crash when Opening GUI Apps
pkg delete -f cairo-1.12.16_1,2
pkg add cairo-1.10.2_10,2.txz
とのこと。

2014年9月4日木曜日

藤子・F・不二雄「ドラえもん」

 昔、劇場版ドラえもんの宣伝のためか、iPhoneのアプリに原作マンガがいくつか、アップされていたことがある。その中のひとつは雑誌でたまたま読んだドラえもんの話だった——第1話である。なんと、ぼくは連載開始を読んでいたのだ。
 当然、第1話ということもあってドラえもんがどうしてのび太のところにやってきたのか、という説明があった。ジャイ子ではなく、シズカちゃんと結婚させるために(そのためにはのび太をしっかりさせる)未来から来た、と。
 そのあとタイムパラドックスに関して言及していた。
 のび太の子孫の説明はこうだった。

たとえば、きみが大阪へ行くとする。いろんなのり物や道すじがある。だけど、どれを選んでも、方角さえ正しければ大阪へつけるんだ。

 つまり東京から大阪へ引っ越しをするとき、いろんなルートがあるだろうが、途中の経過がいろいろあっても結果はかわらないよ、と。

 子どものころのぼくはそれをすっかり、誤読していた。
 実はのび太がこうたずねた、と思っていたのだ。
 未来からの干渉の影響でぼくんちが大阪に引っ越したらどうなるの?

 答えはそれで子孫がいろんな方法でいっしょに引っ越していくからだいじょうぶだよ、となぜか、そう読みとっていた(未来でも引っ越しするからだいじょうぶみたいなニュアンスに受けとっていた)。
 よくよく考えると、意味がわからない。
 子供心にも意味、わかんねーなー、とは思っていて、ずっとわかんねーなー、と思っていた。第1話を読みなおすまで。アホだ。まったく気づかなかった。

 で、改めて気づいた。
 あれ、この説明だと未来(結果)はかえられない、ということにならないか?
 つまりどんなルートをたどってもジャイ子と結婚する未来はかえられない。

 なんてことだ。
 ドラえもんの努力は徒労というわけだ。
 おそろしい……。