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2017年2月27日月曜日

レースの開始時刻通知

 毎週毎週、競馬をやっていると、無駄なことをやっているな、と思うことがある。馬券を買うことそのものだけじゃなくて——たとえば、前日にレースの開始時刻をiPhoneのアラームに登録しているのだけど、これって自動化できね?
 方法を探してみたのだけど、見当たらない。
 で、考えた。いっそのこと、競馬のサイトから開始時刻を取りこんで時間起動で五分前にiPhoneへメッセージ送信すれば、いいんじゃね? パソコンから。
 Emacsならrun-at-timeで所定の時刻に処理を動かすことは可能だ。
 メッセージ送信はtwittering-modeを使ってダイレクトメッセージを送ることができるだろう。競馬のサイトからレースの開始時刻を取りこむこと自体も、Emacsはhttpをしゃべれるからできるはずだ。だめならwgetを呼び出してもいい。
 だったらEIEIOでプログラミングしてみよう。
 というわけでこのところ、ずっとしこしことコードを書いていた。

 だいたい、できあがって。
 時間起動の部分のデバックは面倒だなぁ、と思っていたら案の定、エラーが起きた。競馬をやりながらコードを直していたら。変更をそのまま、反映できることに気づいてしまった。つまりこれは動いているプログラムをリアルタイムに修正できているってことじゃないか。
 すげー。
 これってすげー。

2015年6月25日木曜日

藤代三郎&亀谷敬正「馬券データ竜宮城」

 藤代三郎&亀谷敬正「馬券データ竜宮城」

 突っ込みをいれながら読み終えた。ふと思ったのは血統というのはどうなんだろう、ということだ。たとえば、父方の血が強くあらわれる、と聞いたことがある。でもこれは代表性バイアスの一種だろう。そう思っていた。
 同じ年代で父の息子は100頭とか、いることはあっても母の息子はせいぜい2頭だ。100対2だ。そりゃあ、100頭の中から勝つ馬はでやすい。
 そんなこともあって血統のことは無視していた。
 でもどうなんだろう?

 確認してみることにした。
 2014年に未勝利戦、新馬戦に出走した頭数は22671頭。そのうち、勝利した馬は1506頭であった。勝率は6.6%。たとえば、ディープインパクト産駒はこの勝率は上回れるだろうか。

 出走頭数:557頭
 勝利頭数:79頭
 勝率14.2%。

 えっ?
 驚いた。6%前後の勝率ではないか、と思っていた。そんなことはなかった。
 そうなのか……。

2013年9月26日木曜日

GnuCashを使いはじめて半年がたった

 GnuCashを使いはじめてから半年ちょっとがたったのだけれど、けっこう気に入っている。いじっているうちに理解が進んだからだろう。かなりなんちゃって運用だけれど。会計についてまともに習ったことはないからこれはまぁ、しかたない。
 数字を追いかけているうちにわかったこともある(わかったと思っているだけ?)。

 元々、貸借対照表を出してみたかった。
 ちょっとかっこいいじゃん。
 それだけではなく、負債を認識するためでもある。お金の管理はこづかい帳のように入出金のフローだけではないからだ。純資産(資産 - 負債)がマイナス(つまり借金まみれ自転車操業ということだ)なんてつらすぎる。GnuCashではサマリーバーにその「純資産」が表示されていて、そのことに気づいてGnuCashがますます気に入った。
 もちろんGnuCashでは貸借対照表を出力することもできるのだが。

 そして、サマリーバーの「利益」は会計期間のフローである(「編集>設定>会計期間」で設定)。つまり今年、いくら稼いだか、という金額。「収益(期間) - 費用(期間)」である。ここは通常、プラスのはずだが、マイナスなら生活はいつか、破綻するということだ。稼ぐより消費が大きいということなのだから。
 ちなみにぼくは現在、ここはマイナス(収入がないのだから当たり前)なのだが、どうなっているか、というと資産(貯金)を食い潰しているということである。だからこそ純資産の把握が必要なのだ。サマリーバーの「純資産」が食い潰せる限界ということになるのだから。
 あれ? もしかしたらけっこうやばい?

 問題は馬券の収支だ。
 馬券ももちろん、お金の出し入れなのでGnuCashで管理すべきだ。そうしないと馬券で生活を破綻させることになりかねない(いや、それ以前の問題か)。
 普通に考えると、費用と収益にそれぞれ、「馬券」という勘定科目を設けるべきだろうな、と思うのだが——馬券の購入金額を費用として計上し、的中馬券の払戻金を収益として計上する、というわけだ。
 差額が競馬にかかった金額である(通常はマイナス)。
 ただ、このやり方だと、パッと目、競馬に勝っているのか、負けているのか、わからない。その上、費用のサマリーが異常に大きくでてしまうことになる。年間の馬券の購入金額はけっこうなものになるからだ。生活を果せなかった「馬券生活」のころには一年間に1千万近く馬券を買っていて驚倒したことがある。
 今もそれなりのはずだ。
 そうすると、やはり収益に「馬券」という項目を作成して費用はマイナス計上すべきなのだろうな。そうすれば、馬券の項目のサマリーが収支ということになる(勘定科目ツリーウィンドウで見ることができる)。

 ちなみに費用に「馬券」という項目を作成して収益をマイナス計上しても話は同じなのだが、それだと、最初から負けを認めているようなので却下だ。

2013年4月1日月曜日

競馬脱税5億円男に懲役1年求刑

 こんなニュースがあったとは知らなかった。

競馬脱税5億円男に懲役1年求刑

 競馬で得た所得を申告せず、2009年までの3年間で約5億7000万円を脱税したとして所得税法違反罪に問われた大阪市の元会社員の男(39)の論告求刑公判が7日、大阪地裁(西田真基裁判長)であり、検察側は「課税処分を受けたのは自業自得」として懲役1年を求刑した。弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は5月23日。
 起訴状などによると、男は市販の競馬ソフトを改良し、100万円を元手にインターネットで馬券を大量購入。払戻金を次のレースの馬券購入費にあてる「ころがし」という手法で09年までの3年間で計約28億7000万円をつぎ込み、計約30億1000万円の払戻金を得たため、約1億4000万円の黒字を出した。

計算してみた。

(/ 301000 287000.0)
1.048780487804878

回収率:104%

(- 301000 57000)
244000

必要経費(的中した馬券の合計金額):244000万円

(/ 301000 244000.0)
1.2336065573770492

的中馬券の回収率:123%

(/ 244000.0 287000)
0.8501742160278746

的中率:85%

必要経費の求め方がこれでいいのならけっこうすごい。

何レース、賭けたのか、不明だが、仮に全レースにベットしていたとしたら。
2007年から2009年まで10322レースなので

(/ 287000 10322)
27

1レースのベット金額:27万円

になる。

何がおそろしいって
トータルで競馬に負けていても的中していたら課税されるってことだ。

2千万つかって、1千5百万、払い戻しがあったら(5百万の赤字)、1千5百万に課税されるってことだ。

競馬はやっちゃいけねーw


判決が出た模様=>外れ馬券:経費と認める初判断 脱税は有罪…大阪地裁
これでトータルではマイナスなのに課税されるということはなくなったかな? わからんけど。

2012年8月9日木曜日

内枠有利?

競馬って内枠有利なんだろうか、と以前から思っていたのだけど、馬番と着順の相関を調べてみれば、いい、ということに気づいた。2000-01-05から2012-08-05の競馬データを元に、ちょいと調べてみる。Rのcor()を使って求めた。

[1] 0.1051096

Rによる統計入門」のよると、

0.8 <= |r|: 強い相関あり
0.6 <= |r| < 0.8: 相関あり
0.4 <= |r| < 0.6: 弱い相関あり
|r| < 0.4: 相関なし

ということなのでだめじゃん。相関してないじゃーん。全体ではそういうものか。

ちなみに人気と着順だと

[1] 0.5900914

で弱い相関あり

オッズと着順では

[1] 0.4593602

で弱い相関。ふむ。

ちなみに乱数で生成したデータ同士では相関は

[1] 0.0006800863

であった。

2010年12月29日水曜日

馬券の回収率についてなど

 競馬のテラ銭は通常なら25%、単勝式なら20%と聞いていた。
 これは単純に馬券を買いつづければ、回収率がその割合に収束するということでもある。これはどんなギャンブルでもそうだろう。勝つための方式が存在しないかぎり。
 パチンコなどのテラ銭はその店の心積もり次第だろうが、競馬では法律でその割合が定められている。それが25%であり、20%だという。競馬法のわけのわからない文章を眠くなりながら読んでみて25%という数字はどこにもなかった。ついでにいうなら単勝式および複勝式にたいする特別な還付という項目もぼくは見つけ出すことができなかった。結局、直接的な25%という数字はなく、ちょっと複雑な数式を読み解いてみると、だいたい、25%ということになるらしい。ぼくがざっくり計算してみたら73.8%ぐらいだった。
 眩暈がするような数値だ。
 こんな不利なギャンブルを毎週、やっているか、と思うと吐き気すら覚える。
 ちなみに競馬法には次のような項目もある。

競馬法
第10条 払戻金を交付する場合において、前3条の規定によつて算出した金額に1円未満の端数があるときは、その端数は、これを切り捨てる。
2 前項の端数切捨によつて生じた金額は、日本中央競馬会の収入とする。

 いわゆる端数効果である。
 当たり前だが、これは確実に回収率を下げる役割を果すことになる。これってどのくらいなのだろう……。これ次第で毎年の回収率はかわるはずだ。
 単勝について調べてみた。

 全レースの全通り全頭の勝ち馬のオッズの総計 ÷ 出頭総数

 これで単勝の回収率がでるはずだ。これはいわゆるテラ銭の率に収束するはずなのだから――その差が端数分ということになる。JRAが嘘をついていなければ。
 次がその結果。


出頭総数オッズ総計回収率
20014711634276.60.72749
20024867135926.90.73816
20034744235552.00.74938
20044730932783.30.69296
20054770234514.60.72355
20064874935580.20.72987
20074854735829.40.73804
20084990936466.30.73066
20094952935107.10.70882
20104960035027.20.70619


 ええっ、てなもんである。
 去年、今年は回収率はだいたい70%。これはテラ銭が30%ということを意味している。なんだ、これは。おれが競馬を再開したからか? それにしても端数効果5%とは……。どんだけ馬券購入者の財布からぶんとっているんだよ……。

 そして、この結果を見ると、単勝式のテラ銭は20%というのは都市伝説かなにかだったらしい。

2010年11月10日水曜日

ヨイチサウス

 最初はダメだと思っていた。
 2008年2月9日東京競馬メイン。白富士ステークスのパドックだ。このレースに去年から追いかけていた――意識していた馬がでていたのだ。ヨイチサウス。パドックの最初の方の周回ではどうもいまいちだった。気合乗りが足りない。いつもならもっと気合が入った歩き方をするのだが。
 今日は買えないかもしれないな。
 今までにも、そう思いながらの買い続けてきた馬だった。
 ほんとうに買えそうもない――というのも、今年になってから東京競馬の馬券の買い方を変えてしまったからだ。単勝オンリー。ヨイチサウスはオープンで勝つにはちょっと力不足と考えていた。1000万クラスを勝ち上がるとき、現場にいれなかったので馬券を買えなかったのが、つくづく残念だ。
 そこまでヨイチサウスに執着するのはぼくにとって確信の馬だったからだ。

 はじめてヨイチサウスの馬券を買ったのは去年の1月28日第10レースでのことだった。ちょうど一年前だ。
 その頃、年初からの馬券が絶不調で、パドックで見つける馬はことごとく外しまくっていた。その日もとことんダメだったのだが、第10レースのパドックで、一頭の馬に心魅かれた。それがヨイチサウスだった。確信。この馬はくる、と。一頭だけが抜けて見えた。
 オッズは単勝8000円の超穴馬。
 単複の馬券を買った。ほんとうにその一頭だけの馬券だった。
 レースはヨイチサウスの逃げではじまり、ゴール直前まで逃げ粘り――直線の坂では後続を突き離すほど――、最後の最後、坂を上り切ったあとの直線で一番人気の馬にかわされてしまった。
 それでも複勝1280円。
 得たのは金ではなかった。また、馬券を買っていくために必要な確信というやつだ。
 負け続けの馬券人生だが、それでも時折、くる、という確信を持つことができた馬がいる。ワイルドバッハ、ターフメビュース、リトルガリバー……。そういう馬とのほとんど偶然に等しい出会いがなければ、馬券を買い続けることなど、できなかった。
 そして、そういう一頭がヨイチサウスというわけだった。

 パドックに雪が舞いはじめた。
 白富士ステークスのパドックはヨイチサウス以外の馬でもほとんどよさそうな馬は見当らなかった。かろうじてぼくのアンテナにひっかかったのはメテオバーストぐらいだった。それでも普段なら疑問符のつく馬だった。
 藤沢厩舎ということで期待していたピサノパテックはかかりすぎていて買う対象にはなり得なかった。
 くりかえしくりかし目の前を通りすぎていく馬をひたすら見つ続ける。
 ふと気づく。
 ヨイチサウスの雰囲気がかわっていた。歩容に力強さがでてきた。そうやって全体を比較すると、ヨイチサウスが抜けているように思えた――買いだ。
 そして、トーホウアランも悪くないことに気づいた。
 パドックの周回が終わった。
 騎乗合図。
 ピサノパテックはその間、小さくその場で回されていた。その一瞬、落ち着いた歩容を見せた。ぎょっとなる。むちゃくちゃ、いい馬格だったのだ。さすが藤沢厩舎。油断も隙もあったもんじゃない。きっちりと仕上げてきていた。

 買い目はピサイノパテック、ヨイチサウス、トーホウアランの三頭の単勝。
 去年のヨイチサウスのことが頭をよぎる。やはりヨイチサウスの一着はむずかしいか――と。複勝なら獲れるかもしれないが、単勝は難しいか、と。
 前走、16着だったが(当然、その馬券も買っている)、あれは中山だった。ぼくの見立てではヨイチサウスは中山よりも東京の方が合っている。複勝圏は充分、ありうる。だが、単勝はなぁ。くるとしたらやはりピサノパテックか。
 レースは案の定、ヨイチサウスの逃げではじまった。
 下り坂になる向正面では五馬身ほど離したが、コーナーにはいるころには後続との差はなくなった。最終コーナー。ヨイチサウスが先頭。いい感じだ。手応えは充分、残っている。右後ろに続く二番手が気になるのか、やや苛立った感じが見えるが。直線。坂。ヨイチサウスは後続を突き離せない。
 後続の足色がいい。
 やはりだめか。
 レース実況も後ろの馬に焦点を合てている。カメラの映像もそちらにふられた。ピサノパテックが間を抜けてくる。カメラが先頭に戻ってきた。
 その先頭を走っている馬がヨイチサウスだとは思ってなかった。
 画面から消えている間に二番手に抜かれてしまったとばかり思っていた。
 ヨイチサウスだった。粘っている。抜かれそうで抜かれない。実況も驚いている。
 ピサノパテックが二番手集団の中にいた。
 そっちがきてくれても馬券は的中だ。
 しかし――。
「残せっ残せっ残せっ、江田っ」
 去年の悪夢が一瞬、頭をよぎる。坂を上り切った瞬間、どっと抜かれてしまうんじゃないか。坂を上り切った。二番手集団が固まってヨイチサウスに追いつく。
「江田、頼むっ」
 あっ、と思った瞬間が、ゴールだった。
 ぎりぎり、頭ひとつ、ヨイチサウスが先着していた。

 ヨイチサウス一着、単勝3970円。二着ピサノパテック。トーホウアランは五着だった。馬連3万7630円、馬単8万480円。
 獲ったのはヨイチサウスの単勝だけだったが――。

2010年5月13日木曜日

忘れられない騎手がふたりほど

 どうしても忘れられない馬がいるように忘れられない騎手もいる。
 それがたとえば、岡部幸雄とか、武豊とか、いわゆる名騎手でなくとも。馬券にまみれていたぼくだ。もちろんそれは外れ馬券の思い出とリンクしているのだが。
 ひとりは後藤浩輝。
 まだ、リーディング争いをするような騎手ではなく、アメリカ修行をした直後の後藤浩輝だ。当時のぼくの馬券は完全なパドック派で、パドックで見つけた馬の単勝へどかんと賭ける。そんな競馬をやっていた。
 そんなある日。
 これは抜けている。絶対だ、と思える馬を見つけた。いつだったか、開催はどこだったか、すっかり忘れてしまったが、短距離戦でその馬名はスリルオブターフ、という。
 母親も父親も知らない。血筋なんてまったく関係がないぼくは当然、勝負にでた。どかんと単勝馬券を一点購入。金額は忘れた。一万円以上だったはずだ。
 ゲート入りがすみ、スタート。
 一頭がまったくスタートせずに出遅れ。それがスリルオブターフだった。
 ――うそっ!
 短距離で出遅れは致命的だ。
 最終コーナーを回り、すさまじい勢いで最後方からスリルオブターフは駆けあがってきたが、あまりにも離されすぎていた。届かない。はっきりいってぼくはぶち切れた。ありえないだろう。だれだ、ヤネは。
 それが後藤浩輝だった。
 しかもその日か、すこしあとにテレビで後藤浩輝がクローズアップされて彼はアメリカ修行で何を学んだか、という質問にこう答えたのだ。
「――スタートの大切さです」
 ありえねーーーーーーーーだろーーーーーーーーーーーーーっ。
 もちろんぼくは絶叫しましたがな。思いっ切りテレビに向かって。


 もうひとり、忘れらない騎手がいる。現在、JRAで唯一の女性ジョッキーで最初の女性ジョッキーのひとりだった増沢由貴子――当時、牧原由貴子――落馬事故で姿を見なくなり、もう引退しているとばかり思っていたが、まだ現役でがんばっていた。結婚してしまっていたが。
 たしか、東京競馬場だと記憶している。もしかしたら中山かもしれない。
 あいかわらず、パドックにかよっていたぼくはこのときも抜けている穴馬を見つけた――見つけた、とぼくは思った。もちろん買うつもりだった。買うしかないと思っていた。
 ところがパドックの周回が終わり、騎手が騎乗したときに女性ジョッキーだということに気づいたぼくはだめだ、と判断してしまったのだ。女性騎手が馬を押せるわけがない。というわけで買うのをやめてしまった。
 調教師が馬のかたわらにまでやってきてジョッキーと談笑していたのがひどく印象的に残っている。この馬がこのレースを最後に引退することになっているとはそのときのぼくは知らなかった。それを知っていれば、何かがかわっていたかはわからないが。
 レースはスタート直後から増沢由貴子が逃げた。ペース。馬との折り合い。どれをとってもうまい、というレース展開だった。馬の状態がいいことはパドックで確信している。そのうえ、ほぼベストといえるような騎乗。最終を回ったときにはこのまま、逃げ切ってもおかしくない状況だった。臍を噛む思いというのはこのことだ。
 どうして馬券を買ってないんだぁっ。
 直線でもうまく馬をもたせた増沢(牧原)由貴子はトップでゴールした。
 たぶん二千円ぐらいの単勝払い戻しだったと思う。
 後悔にふらふらになったぼくは女性だからといってあまく見てはいけないことを痛感したのだった……。後年、川崎競馬場で海外の女性ジョッキーが騎乗する単勝万馬券の馬に一万円、突っこんで複勝をゲットしたことがあるが、このときの教訓が生きていたのだろう。もっともそのときはどうして単勝を買ってなかったのか、と後悔したが。複勝ではなく単勝を買っていれば、百万円コースだったのである。
 馬鹿だ。

2010年2月2日火曜日

ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質」

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質


 まちがいなく衝撃的な一冊だ。
 「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」につづく、不確実性に関する話なのだが――自分の不明を恥じるしかないのだが、すっかりぼくは誤解していた。「まぐれ」のあとに読んだ「数学的にありえない」「たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する」「確率の科学史―「パスカルの賭け」から気象予報まで」といった不確実性の本と同じだと思っていたのだが、タレブはそれらにたいしても批判的だということに「ブラック・スワン」でようやく気づいた。
 タレブはギャンブルの不確実性を「遊びのあやまり」として切って捨てているのだ。そんなもの、確率がわかるじゃないか、と。それは最近、競馬をやっていて考えていたことシンクロしている部分があってので驚く。といってもこれはぼくの考えがシンクロニシティを起こしていた、というよりも因果を逆に考えているだけだ。
 たまたま、最近、ギャンブルについて考えていたことと、タレブの考えに一致している部分があった、というだけだ。ぼくが気づいていたからタレブの考えと一致したわけではない(つまりぼくの脳みそがタレブなみにいい、ということではない)。
 それはギャンブルは不確実か、ということだ。
 サイコロの次の目はけしてわからない――そのこと自体は不確実だし、それがギャンブルなのだが、それは飼いならすことができる。そして、飼いならしているのはカジノ側であるというだけだ。プレイヤーは不確実性に踊らされるが、カジノ(主催者)側は確率によってその不確実性を制御している(だからこそ、あんなに大儲けしている)。
 しかし、現実は――たとえば、株式市場は何が起きるか、わからない。その予測不能性、不確実性においてギャンブルなど、凌駕している。
 ということは――と考えたのがぼくの考えだ――株式市場に必勝法はないかもしないが、ギャンブル、競馬には必勝法があるのではないか、と――。まぁ、ぼくがたんに愚かなだけなのは承知しているが(競馬をはじめたのでバイアスがかかっているのは認める)、いずれにしても考え方はたぶん「遊びのあやまり」と同じだ。
 つまり、人生はギャンブルなんかよりもはるかに不確実に満ちている、ということなのだが、問題はぼくらはギャンブルほどにそのことに不確実性を感じることができない、ということだ。

ついろぐ(読んでたときのつぶやき)

2009年8月4日火曜日

払戻金(単勝)での発生数



とりあえず、5000円まで。それ以上はロングテールがきつすぎるので。
最高発生数は180円。680件。

1番人気が勝つ確率



2000年からの32479レースのデータを元に計算。
昔、競馬の本で1番人気と2番人気でくる確率は6割だと読んだことがあるような気がしていたけど、計算してみるとありゃ、52%しかないじゃないか。

# 人気  レース数  確率
1  10858  0.334308
2  6142  0.189107
3  4306  0.132578
4  3008  0.092614
5  2265  0.069737
6  1747  0.053789
7  1231  0.037901
8  870  0.026787
9  675  0.020783
10  458  0.014101
11  377  0.011608
12  220  0.006774
13  139  0.004280
14  80  0.002463
15  62  0.001909
16  27  0.000831
17  12  0.000369
18  2  0.000062