2012年5月24日木曜日

2012年5月24日(木):本栖湖FUNビーチ:薄曇



*Sail:NEIL PRYDE Expression 6.7 Board:NG ACP 260

 首都高速のインターにあがり、ETC用の料金所を抜けようとして目の前のバーが上がらなかった。うおっ。あわててブレーキを強く踏む。急停止。スピードだしてなくてよかったぜ。カードがうまく接触してないのかな、とETCのカードを抜き差ししていると、係員がやってきた。
「カードをこちらに――こっちでやらないとだめなんです」というのでカードをわたす。
 操作しようとして係員がいった。
「これ、ETCのカードじゃないんですけど……」
 見ると、クレジットカードだった。色が同じなのでまちがえた。

 本栖湖へ行くことにしたのは女子バレーの日韓戦で日本の敗けを確認したあとだった。明日は予想天気図的には吹きそうだ。しかし、それよりもそのさらに翌日の方が吹きそうに見える。金曜にしようか、とも思ったが、どうせなら二日間、というのもありか。そう思って前日――つまり水曜の夜に山梨県へ向かい、道の駅で車中泊した。
 本栖湖ファンビーチに車を停めたのは11時20分すぎ。六、七台の車がすでに駐車していた。ちょっと薄曇の天気。湖面には縮緬――でも風向きは北っぽい。吹き出すにはもうすこし時間がかかりそうだな、と思いつつ、車からボードをひっぱりだしてセッティング。セイルは前回、5.7だったが、さすがにもうあんなコンディションはないだろう。ブームの長さは6.7に合わせた。
 ボードをもって湖岸へ行くと、雲が晴れ、強い陽射しの下、湖面がブローで真っ白になっていた。風が吹き上がったのはいいが、前回並の風だった。わーっ、5.7かっ。頭を抱えてしまった。それでも見ているうちに風が抜ける瞬間がある。と、とりあえず、6.7で出てみるか……。
 6.7をセッティング。
 すっかり太った、人生最重量の身体をセミドライに押しこんだらそれだけで汗が吹き出してきた。左肩を補修していたゴムが剥れてしまう。左方向の首の稼働範囲は狭いのでどうなっているのか、よくわからなかったが、触った感じだとでかい穴が空いているような気がする。
 ――出艇した。
 風は最初、見たときより落ちていたので6.7で十分だった。水温は前回よりだいぶん、ましになっていた。

 身体は動かないし、ジャイブもできず、ひたすらハーネスにたよっていたら風が抜けて沈をくりかえす。体力がないのですぐにビーチでひと休み。そんなこんなをしていたらセイルナンバーをつけたセイルに気づいた。井田さんかな、と思ったのはブログで今日、本栖湖へ行くとpostしていたからだが、あんな番号だっけ。記憶にある番号だけど。よく走っている。マークをつかって練習しているようだった。ヘルメット姿の井田さんを見たのははじめてだったのですこしへんな感じ。
 向こうも気づいたらしく、何度目かの出艇でへろへろになってビーチにもどったところへ、井田さんがやってきた。あまりにもひさしぶりだったので、思わず、はしゃいでしまったが、いつもブログを読んでいるのでひさしぶりではないような感じもあってへんな気分だった。
 5、6年ぶりぐらいですかねぇ、と話す(今、調べたら2005年5月22日以来のようだった)。風もちょうど落ちていた。薄曇から晴れてきていたが。
 井田さんは再出艇。
 ぼくには風が足りないのでビーチで見学。iPhoneで明日の予想天気図を調べる。すっかりかわってしまっていた。昨日の段階では高気圧がどっかり上にのるような感じだったのだが、日本海側と太平洋側に低気圧がいるような予想天気図。これはだめそうな気がする。明日は女子バレーの試合(対キューバ戦)もあるし、喉は痛いし。今日は泊りはなしかなぁ。
 車へもどり、食パンとコロッケを食う。これは失敗だった。バナナにすべきだった。風がふたたび吹き上がってきて湖上へ出て沈したとき、呼吸ができなくて死ぬか、と思った。もう集中力も切れていたので、これがまた、よく沈していたのだな。心臓が止まるかもしれん、と本気で不安になった。
 4時半にあがる。体力も尽きて車の脇でセミドライを脱いで醜い姿を晒しているところを井田さんに見られてしまった。また、会えるといいが、今日はうれしかった――土日は競馬だからなぁ。
 帰路についたぼくが井田さんの車のかたわらをすぎるとき、姿はなく、もしかしたらまだ、セイリングしていたのかもしれない。

2012年5月24日 本栖湖 1R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖 2R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖 3R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖 4R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖5R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖6R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖7R at EveryTrail

2012年5月24日 本栖湖8R at EveryTrail


左肩に空いた穴のせいでできた日焼けの痕

2012年5月14日月曜日

2012年5月14日(月):本栖湖FUNビーチ:晴れ

*Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260

 出発、10時半。本栖湖到着、2時すぎ。
 本栖湖を見た瞬間、ビビってしまった。湖面が強風に真っ白だったのだ。ババ吹き。ずっと運動らしい運動もせずにいた一年なのに、このコンディションは――。
 本栖湖レギュラーの6.7は無理というわけでワンサイズ下のセイルをセッティング。10年以上前のセイルでちょっと恥かしい。セイルを片付けている人がいたのでちらっと見ると、なんと5.2。まじかよ。
 セッティングし、セミドライを着て湖岸へでてみると、風はじゃっかん落ちぎみ。それでもブローがきつそうな感じだった。
 御無事を!
 自分にいって湖へ出た。
 水が爆裂に冷たかった。裸足の足の血管がきゅっと縮まるのが見えるようだった。さすが雪解け水。氷水。もうそれだけでめげた。
 一本、往復。
 乗れた。プレーニングした。それに自分で驚いた。もう忘れてしまっているか、と思っていたのだが、存外、乗れた。ジャイブはさすがにだめだったが。キックジャンプは自重した。以前、ひさしぶりのウィンドでいきなりキックジャンプして腰を痛めたことがあるのだ。
 ひーっひーっ、いいながらセイリング。ハーネスが使えるコンディションであることはありがたい。しかし、風が抜けたときのボードの沈み方に自分の体重を知る。なんじゃこりゃあ。
 2ラウンド目ぐらいから足の凍え方が半端ではなくなってきた。
 気温が下がってきたせいだろう。
 体力が尽きた。ひと休みして一本乗るのが、やっとになってきた。インサイドでジャイブする気にもなれない……できなくなっているし。
 ちょっと小用を覚え、セミドライを脱いだら着なおす気力がなかった。脱ぐだけでひと苦労だったのだ。そのまま、着替えて本日は終了。夕方になってババ吹きコンディションがもどってきていたけれど、根性がなかった。
 結局、1時間もセイリングしなかった。

2012年5月14日 本栖湖 1R
2012年5月14日 本栖湖 2R
2012年5月14日 本栖湖 3R