「エイリアン3」があまりにも残念な映画だったので、「エイリアン4」は観る気になれなかった。つい最近まで存在すらすっかり忘れていたほどだ。最近のエイリアンはプレデターと戦っていることだし。あっちの路線にいってしまったのね、と思っていた(どんな路線やねん)。
ところが観はじめると、ひっくり返ってしまうぐらいむちゃな設定だったにもかかわらず――どうして遺伝子がまざっていたからってエイリアンとリプリーが別々にクローニングできるんだ! しかも再生されたリプリーに寄生しているし――観るのをやめれなかった。
最後には涙ぐんでしまったほどだった。エイリアンがあまりにもせつなくて。もしかしたらヤノット・シュワルツ監督「燃える昆虫軍団」以来の快作もかもしれない。
いやぁ、かなり気持ちの悪い傑作だった。
それにしても「エイリアン」はやはりエイリアン、アンドロイド、シガニー・ウィーバーだよなぁ。