2013年4月11日木曜日

ジャン=ピエール・ジュネ監督「エイリアン4」

ジャン=ピエール・ジュネ監督「エイリアン4」


 「エイリアン3」があまりにも残念な映画だったので、「エイリアン4」は観る気になれなかった。つい最近まで存在すらすっかり忘れていたほどだ。最近のエイリアンはプレデターと戦っていることだし。あっちの路線にいってしまったのね、と思っていた(どんな路線やねん)。

 ところが観はじめると、ひっくり返ってしまうぐらいむちゃな設定だったにもかかわらず――どうして遺伝子がまざっていたからってエイリアンとリプリーが別々にクローニングできるんだ! しかも再生されたリプリーに寄生しているし――観るのをやめれなかった。

 最後には涙ぐんでしまったほどだった。エイリアンがあまりにもせつなくて。もしかしたらヤノット・シュワルツ監督「燃える昆虫軍団」以来の快作もかもしれない。
 いやぁ、かなり気持ちの悪い傑作だった。

 それにしても「エイリアン」はやはりエイリアン、アンドロイド、シガニー・ウィーバーだよなぁ。