馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、ほんとうに馬鹿だった。
年末年始のThinkPad X60へのFreeBSDのインストール作業で環境構築熱が再燃してしまい、古いパソコン——ミニタワーにFreeBSDをいれて、ZFSにしてみようか、と思っていた。もちろんZFSはメモリ喰いらしいのでだめかもしれないが。試してみる価値はあるだろう。なにしろIDEのHDDが四台もつけてあるのだ。ストライピングでディスクアクセスは速くなるかもしれない。
で、ひっぱりだした。
でも動かなかった。起動もしない。BIOSすら。ありえないだろう、と思っていたらメモリを外していたことに気づく。でもメモリをつけてもだめだった。ちくしょう。死んでいる。完全に。しかもメモリサイズは256MB+64MBだった。
うわー、この程度だったのか、メモリサイズ。けっこうショック。
ミニタワーがだめならThinkPad iSeries1124があるさ。これにPC-BSD 9.1をいれてやることにする。メモリは64MB+64MBで128MB。かつてはこれでFreeBSDをいれてAftreStepを動かしていたのだが、これっぽちしか、メモリがなかったのね。びっくりだ。
USB起動もできないし、外付けのCDデバイスもない。ハードディスクに直接、DELL(Windows XP)上のVMWare経由で入れようとしたのだが、DELLのメモリが足りなくてだめ。FreeBSDのインストーラーがカーネルパニックを起こしてしまう。くそっ。頭にきてしまったのが、まずかった。ThinkPad X60からいれようとしてX60のHDDへ誤爆。
わおっ。
結局、ThinkPad iSeries1124へはDELLからインストーラーを起動していれたのだけれど、PC-BSD 9.1はメモリ不足でカーネルパニックを起こして動かない。FreeBSD 8.3 をいれなおしたのだが、Xwindowが動かない……。かつて動かしていた設定なんか、覚えていないぞ。ググっても見つからなかった。だれだ。ネットにはデータが永遠に残されるなんていったやつは。
そのあいだに平行してThink Pad X60にPC-BSD 9.1をインストール。
動く。
ところが無線LANも使えそうなのにうまくいかない。どうやら設定は直接、/etcの下をいじってはだめで、ちまちまとPC-BSD上から設定をしていくしかないらしい。以前、ftpdを立ち上げられなかったのはそのせいのようだな……と思って設定していると、/etcの下のファイルが壊れて動かなくなる。
だめだ。
それにこの隔靴掻痒感ったらない。不自由感がすげえ。Windowsより不自由だぜ。
だからFreeBSD 8.3をインストールしなおした。
ThinkPad iSeries1124でXを動かすことはあきらめ、サーバ用途に変更してNFSを設定。データベースサーバにしようか、とも考えたのだが、こちらでも問題がいろいろ。ネットワークカードがはいってないのでPCカード(なつかしい!)でつなぐのだが、どうもPCカードを認識する前にDHCPを発行してしまうらしく、起動したあと、LANにつながらない。これは固定IPにすべきかもしれない。でもDNSサーバとか、どうすんべ? 面倒だ。あー、考えたくない。
それでもNFSで二台のThinkPadでデータのやりとりができるようにしたときには感動した。よいわー。なぜか、うちの環境ではDELL(Windows XP)にSamba接続できないんだよねぇ。まぁ、NFSでつなげつつ、データのやりとりはrsyncを使ってしまうのだが——というか、rsyncをまともに使うのはじめてだった。これで十分だということに気づく。バックアップとか、バックアップとか、バックアップとか。
問題はWindow XPにどうやってデータを渡すか、ということだ。
windowsでNFS、動かないかなぁ。なんか、ずいぶん前にも調べたことがあるなぁ。
VMWare上でFreeBSDを動かしてUSBのハードディスク(お立ち台)をマウントしてNFSか?
ところがメモリが足りなくてお立ち台をNTFSマウントしようとすると、カーネルパニックになる。くっそーっ。いろいろ調べていたらなんと、CygwinでsshdもNFSも動かせることを知る。がーっ。なんですとーっ。
で、結局、Windows上でsshdを動かしてrsyncで同期できるようにした。
これはいいわー。DELLをサーバにできる。ThinkPad X60からDELLへバックアップもできるし、ファイルを持ってくることもできる。自動でDELLからDropboxへバックアップもできる。最初からこの環境だったな……。NFSにする必要すら感じない。
一番の問題はThinkPad iSeries1124が不要になったことかもしれない。
せっかくFreeBSD 8.3を入れたのに。
でもこのマシン、HDDが80G(壊れたMac miniのHDDを突っこんだ)あってThinkPad X60の倍なんだよなー。この二台、IDEとSATAでHDDの交換ができないんだよなぁ。ハードも進化してしまうので古いパソコンの部品をいくら溜めこんでも使えなくなるだけなんだよなぁ。そのことを実感したこの数日であった。