2009年10月22日木曜日

海老原嗣生「雇用の常識「本当に見えるウソ」」



 うーん、どうなんだろう。
 著者の主張に賛成だとも反対だともないのだけれど、恣意的に統計資料を使用しているような見えてしかたがない。たとえば、第三章検証10では人口動態を考慮して35歳未満の正社員数が減少していることを批判しているけれど、第一章検証1では雇用は長期化している、と主張しているときには人口動態のことが考慮していない。新入社員が減少すれば、継続年数25年の割合は増えるわけだから考慮しないといけないのではないか。
 なのでちょっと納得しづらいよなぁ。