検見川浜も本栖湖と同じくサーマルで吹く、という。
でもどうやって吹くかどうか、判断すれば、いいんだろう……。
いろいろ見ていたら海上保安庁の気象速報に海ほたるの風速があった。10mを超えていた。もしかしたらこの風って位置的に検見川までとどくんじゃなかろうか。それを確かめるのもあってあわてて準備して検見川浜へ向かった。
途中の川面で白波が立ち、街路樹も揺れていた。
これはいけそうだ。
川をいくつも越えて千葉へ入った。
突然、全開にした窓から貝の腐ったような臭いがなだれこんできた。うおっ、なんだこれは。前のトラックの荷台か? 潮にまじった悪臭。あわてて窓を閉じた。悪臭を車中に閉じこめてしまった。あわてて開きなおす。もうすこし臭いがきつかったらえずいてもおかしくなかった。
トラックではなかった。潮のかおりなのだった。赤潮が発生しているとは聞いていたがまさか。
検見川浜は吹いていた。
ただ、途中ほどひどくなかったが、検見川浜も悪臭がした。
風の中にはそれほど、感じなかったけれど、ふと気づくと、その悪臭が鼻をつく。さすがに出艇する気にはなれなかった。沈がデフォルトのおれとしては。
五艇ほど、セーリングしていたけれど。
吹いていたら乗る気満々で、吹いていて乗らなかったのははじめてかもしれない。
人生いろんなことがある。
【千葉港に赤潮 悪臭の苦情続々】千葉港で10日、赤潮が発生し「腐ったような臭い」が海岸沿いを中心に市内の広い範囲で漂った。市民から苦情や質問が相次ぐ。 https://t.co/v5STtGwKiC
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2017年7月11日