武村政春「生物はウイルスが進化させた——巨大ウイルスが語る新たな生命像」
ウィルスって昔、ビールスっていわれていたよねぇ、と思いつつ、はじめてウィルスをウィルスと認識したのはたしか、小松左京の「復活の日」を読んだときだった。たしかバクテリオファージについての説明があったのだ(もしかしたらちがうかもしれない)。そのあと、生物の授業でバクテリオファージについて習った。
おもしろい。
それにしてもいわれてみれば、当然なのだけど。
抗生物質は、その名のとおり「生物」である細菌やカビなどにのみ有効であって、ウィルスは生物ではないため、効かないのだ。
本書 p.23
大藪春彦が性病対策で抗生物質を性器にふりかけていたという話を思い出したりして。あれはエイズだったら効かなかったんだなぁ、とか。あと山田風太郎のことも思い出した。