本栖湖へは町田近辺を経由して道志みちを使っている。
元々、そのあたりに土地勘があったのでなんとなく、そのルートだったのだが、甲州街道の方が近いんじゃないか、と指摘を受けた。たしかにGoogle Mapsなどでみると、若干、現在のルートは遠いのだが。
先日の本栖湖行の朝、ふとそのことを思い出した。
地図でルートの細かいチェックはしていないけれど、Google Mapsのナビ機能に身を委ねてみよう。案の定、ルートの候補にでたのは甲州街道経由だった。
指示に従って淡々と走った。iPhoneの過熱と、データ通信量が気にかかったが——。途中、ルート変更の指示がでた。さらに早いルートがあるが、変更しますか、と。承諾した。
道は多摩センターを抜け、時々、町田方面への道案内がでる。
もういっそ、ここでナビをやめて町田へ抜けて道志みちを行こうか、とも思ったのだが、我慢して指示に従いつづけた。ふと気づくと、いつもの使っているルートの一本、隣の道へ出た。これはいつものルートに案内されるんじゃないか、と思っていたらちがっていた。
しかし、道志みちの入口へ直接、出た。
——ああ、この道はまったく知らなかった。
道志みちに入ってしまったのでナビはキャンセルしてしまったのだが、さらに意外な道へ案内されていたかもしれないのに、と気づいたときにはずっとあとのことだった。
結局、普段のルートより10kmほど短く、若干、早く到着した。
Google Mapsの地図上では分岐のたびに「10分遅い」とか表示される。
ずっと何だろう、と思っていた。到着予定時刻にたいする、遅延時間だろうか——帰路、Google Mapsまかせで走っているときに気づいた。分岐した道を行っても同じところにたどりつくが、10分、遅いよ、という意味なのだ、と。
帰路に提示されてルートはいつものルートと、ほとんど同じだったのだが、ここはポイントになると思っていた裏道へは行かなかった。
Google Mapsによると、ぼくがいつも使っていた道は6分遅かったらしい。
もっともそのあと、工事渋滞に突っ込んでしまったが。