2021年8月3日火曜日

ドナルド・R・プロセロ「岩石と文明―25の岩石に秘められた地球の歴史」(上)(下)

 恐竜は人類並みの知能をもっていたそうな 1
 ということは実は高度な科学文明を立ち上げていたとか。むふふ、と想像していたらふと疑問が浮かんだ。科学文明をスタートさせることは可能だったんだろうか。化石燃料を利用できたんだろうか。石炭紀からジュラ紀まで1.5億年ほどか。石炭が形成されるのはなんとなく十分、可能なような気もするけれど、どうなんだろう。

シロアリや他の分解生物が多くいて、澱んだ水中に枯れて倒れた樹木をたちまちのうちに分解してしまう現在の湿地帯とは違い、木材を餌にするような昆虫は石炭紀にはまだ進化してなかった。要するに、現在のように腐敗して分解されてしまうのではなく、膨大な量の植物が湿地帯の酸素欠乏状態の酸性の泥の中に倒れこんで、埋没して永久に地殻の一部になったのだ。

 ということは一億年ぐらいしたらプラスチックを分解する生物もあらわれるかもしれない。
 あるいは分解できないプラスチックが埋没してまた石油にもどるかもしれない。
 まあ、そのころには人類は恐竜のように滅亡しているだろうけど。

 ちなみに恐竜の滅亡は小惑星の衝突が原因とはかぎらないらしい。

 はっきりしているのは三つの出来事がほぼ同時に起きたことである。天体衝突、火山噴火、海水面低下だ。

 テレビのドキュメンタリーで何度も見ていたのですっかる定説なのか、思いこんでいた。天体衝突説。

Footnotes:

1

「岩石と文明―25の岩石に秘められた地球の歴史」で語られているわけではない。