2021年1月14日木曜日

「星野之宣 ―デビュー45周年記念―」

 ようやく見損ねていた「浦沢直樹の漫勉neo (5)「諸星大二郎」」を観ることができた。
 そういえば、新作がでているかな、と思ってAmazonで検索をかけてみると、でていた——その流れで星野之宣も検索して「星野之宣 ―デビュー45周年記念―」というムック本を見つける。
 即購入したそれをつらつらと読んでいたら長年の疑問の答えを発見した。

 諸星大二郎、星野之宣の単行本を買いまくりだしたのは18歳ごろからだけど、作品自体は雑誌で読んでいて、たぶん小学生の高学年のころ——諸星大二郎の「生物都市」や「暗黒神話」「孔子暗黒伝」、星野之宣は「はるかなる朝」や「ブルーシティ」……。
 単行本の「はるかなる朝」を読んだとき、あれ? と思ったのだ。手塚賞入選作であるはずの「はるかなる朝」よりも「鋼鉄のクイーン」を先に読んだ記憶がある。記憶違いなのか、捏造なのか、わからなかったけれど。当然、手塚賞をとった「はるかなる朝」がデビュー作だろうからそちらが先のはずだよな……。
 ところが「星野之宣 ―デビュー45周年記念―」には「鋼鉄のクイーン」でデビュー、とある。
 ああ、賞を獲るより前にすでにデビューしていたのか。
 ようやく得心した。納得である。 諸星大二郎だって手塚賞入選作の「生物都市」ではなく、「ジュン子・恐喝」がデビュー作だ。

 と、そこまで考えたところで、別の記憶が甦ってきた。そういえば、デビュー作が「鋼鉄のクイーン」であることはどこかの著者の紹介で読んだ記憶がある……。それなのにずっと「はるかなる朝」と「鋼鉄クイーン」を読んだ順番を疑問に思っていた……。
 情報がうまく繋がっていなかった。