2019年1月28日月曜日

クラップス

 まず、クラップスのルールを説明します。クラップスは2個のサイコロを用いておこないます。2個の目の合計は2から12までの値をとりま す。(3.5節で示したとおり、7の出る確率が最も大きい。)は2個のサイコロを振って、その和が7または、11の時(これをナチュラルといいま す)は勝ちで,2は12の時(これをクラップスといいます)は負けです。もしそれ以外のとき、すなわち、4、5、6、は、10がでた ときは、その値をポイントといい、ひきつづき同じポイントまたは7が出るまで、サイコます。そして同じポイントがでれば、プレーヤの勝ち、それ以 前に7が出れば、負けとなります。もしプレーヤが勝てば、自分の賭け金の2倍の払い戻しを受けます。
 このゲームは、たいへんよくできて、ごく僅かな確率の差で、胴元が勝つようにできています。

モンテカルロシミュレーション

 確率を計算してみる。
 まず、合計値の分布は次のようになる。

合計値 回数
2 1
3 2
4 3
5 4
6 5
7 6
8 5
9 4
10 3
11 2
12 1

 次に合計値ごとの確率を求めてみる。

合計値 回数 勝ち 負け
2 1 0 1 / 36
3 2 0 2 / 36
4 3 (3 / 36) * (3 / (3 + 6)) (3 / 36) * (6 / (3 + 6))
5 4 (4 / 36) * (4 / (4 + 6)) (4 / 36) * (6 / (4 + 6))
6 5 (5 / 36) * (5 / (5 + 6)) (5 / 36) * (6 / (5 + 6))
7 6 6 / 36 0
8 5 (5 / 36) * (5 / (5 + 6)) (5 / 36) * (6 / (5 + 6))
9 4 (4 / 36) * (4 / (4 + 6)) (4 / 36) * (6 / (4 + 6))
10 3 (3 / 36) * (3 / (3 + 6)) (3 / 36) * (6 / (3 + 6))
11 2 2 / 36 0
12 1 0 1 / 36
総計 36 244/495 251/495

 検算:244/495 + 251/495 => 1

 これは毎回1円ずつ、495回、賭けたら7円のマイナスになるということだから、回収率は(495 - 7)/495*100で、約98.58585858585859%ということになる。

 競馬よりもむちゃくちゃましだけど、いずれにしても負ける。