まず、クラップスのルールを説明します。クラップスは2個のサイコロを用いておこないます。2個の目の合計は2から12までの値をとりま す。(3.5節で示したとおり、7の出る確率が最も大きい。)は2個のサイコロを振って、その和が7または、11の時(これをナチュラルといいま す)は勝ちで,2は12の時(これをクラップスといいます)は負けです。もしそれ以外のとき、すなわち、4、5、6、は、10がでた ときは、その値をポイントといい、ひきつづき同じポイントまたは7が出るまで、サイコます。そして同じポイントがでれば、プレーヤの勝ち、それ以 前に7が出れば、負けとなります。もしプレーヤが勝てば、自分の賭け金の2倍の払い戻しを受けます。
このゲームは、たいへんよくできて、ごく僅かな確率の差で、胴元が勝つようにできています。
確率を計算してみる。
まず、合計値の分布は次のようになる。
合計値 | 回数 |
---|---|
2 | 1 |
3 | 2 |
4 | 3 |
5 | 4 |
6 | 5 |
7 | 6 |
8 | 5 |
9 | 4 |
10 | 3 |
11 | 2 |
12 | 1 |
次に合計値ごとの確率を求めてみる。
合計値 | 回数 | 勝ち | 負け |
---|---|---|---|
2 | 1 | 0 | 1 / 36 |
3 | 2 | 0 | 2 / 36 |
4 | 3 | (3 / 36) * (3 / (3 + 6)) | (3 / 36) * (6 / (3 + 6)) |
5 | 4 | (4 / 36) * (4 / (4 + 6)) | (4 / 36) * (6 / (4 + 6)) |
6 | 5 | (5 / 36) * (5 / (5 + 6)) | (5 / 36) * (6 / (5 + 6)) |
7 | 6 | 6 / 36 | 0 |
8 | 5 | (5 / 36) * (5 / (5 + 6)) | (5 / 36) * (6 / (5 + 6)) |
9 | 4 | (4 / 36) * (4 / (4 + 6)) | (4 / 36) * (6 / (4 + 6)) |
10 | 3 | (3 / 36) * (3 / (3 + 6)) | (3 / 36) * (6 / (3 + 6)) |
11 | 2 | 2 / 36 | 0 |
12 | 1 | 0 | 1 / 36 |
総計 | 36 | 244/495 | 251/495 |
検算:244/495 + 251/495 => 1
これは毎回1円ずつ、495回、賭けたら7円のマイナスになるということだから、回収率は(495 - 7)/495*100で、約98.58585858585859%ということになる。
競馬よりもむちゃくちゃましだけど、いずれにしても負ける。