Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260 Fin:9.5inch
時刻 | 帆走時間 | 帆走距離 | 最高速 | 平均時速 |
---|---|---|---|---|
13:11-13:37 | 26分 | 4.5km | 42.77km/h | 10.14km/h |
13:44-14:20 | 36分 | 5.5km | 39.04km/h | 9.10km/h |
14:41-15:02 | 20分 | 3.9km | 43.09km/h | 11.42km/h |
15:06-15:30 | 23分 | 4.5km | 38.93km/h | 11.37km/h |
17:04-17:14 | 10分 | 1.0km | 14.94km/h | 5.88km/h |
total 117分 19.4km 9.9km/h
経験則によると、筋肉痛がかるく残るていどの中二日がいい。
毎日だと疲労が溜まるばかりだし、三日目だと、筋肉がゆるみはじめる。
というわけで前回から中二日で本栖湖へ行くつもりだった。予想天気図ではぎりぎりなんとか、なるというところ。ところが朝、起きてみると、陽射しはなく、薄曇りの天気だった。Yahooの天気予報でも関東甲信越地方は今日、梅雨入りだという。
本栖湖ははずれかも。
そう思いつつ、たどりついた本栖湖はいつもの晴れた青い湖面に白波がたっていた。いましがた吹き出した感じだった。ラッキー。前回が薄曇りで寒かったせいもあって喜びもひとしおだ。
他の車のうしろに車を停めると、その車のオーナーは魂さんのようだった。確信はなかったけれど。セイルをセッティングしていると、その人がおそるおそる話しかけてきた。
「あのぉ……」
やはり魂さんだった。一年に一度ぐらい本栖湖でしか、顔を合わせないので互いに確信がなかった。ただ個人的には月曜なので魂さんがきているかも、とは思っていた。
本日はマスト用のアタッチメントも用意してある。
ただ、ベースは前バージョンのOptrixよりも首の可動角度が悪い。うまく撮れるかわからない。それでもためしてみたが。ただ、いつもとちがう、Optrix純正のアプリをつかっていたこともあって——スイッチがオンにならないこともたびたび1。
撮れた動画を確認して位置と、角度を調節して出艇した。
フルプレーニングした瞬間、異音がしてマストからiPhoneが消えた。
——また、やっちまった!
あわてて後方を見る。沈んでいくiPhoneの姿は確認できなかった。一瞬で沈んでしまったはずだ。ほんとうにマストからはずれているのなら。リグコードはつけてあるからそんなことはないはずなのだが……。
どこにもiPhoneの姿はない……あ、あった。セイルの陰にぶら下がっていた。あわててその場で沈してぶらぶらしている状態をなんとか、しようと思ったが、アタッチメント自体がダブルクリップからはずれてしまっていた。結束バンドが切れてしまったのだ。
あらためて固定することは不可能だった。
そこでリグコードからiPhoneをはずしてセミドライの内側にいれる。このときに落としたら最後のお別れになる。水面下にセイルをはわしてその上で作業。
無事に岸までもどることはできたが、はずれる瞬間の動画は撮影されてなかった——。
また、結束バンドでダブルクリップに取り付けてもいいのだが、結果は同じになることは目に見えていた。結束バンドがダブルクリップの縁に擦れて切れてしまっているのだろうから。やはりヘルメットにつけるしか、ないか。
そうしているうちに本栖湖が変調してしまった。空に雲がかかり、薄曇りになってしまう。風も冷たくなる。前回よりはましだが、似た状態だった。
次に出艇したとき(14:41-15:02)、沖合いの方がコンスタントに風がはいっているように見えたので、意を決してラインをのばす。プレートの合わせ目のような風向きがかわるところを抜けて「山の裏側2」にはいる。さすがにドラゴンまでブローはつづいていなかったので、そのあたりで二往復ほど——地図で見ると、どうやら静岡と山梨の県境を往復していたらしい。
時折、雲のあいまから太陽がのぞいたけれど、基本的に薄曇りのまま。
風の状態はあまりよくなく、あとは五時から「ボーナスタイム3」に賭けるしかないか、と食事をしたり、アタッチメントをふたたび、ダブルクリップに固定してみたり工夫していた。
湖面の風はあるような、ないような感じで、魂さんたちはプレーニングして行き来していたけれど、「ボーナスタイム」はもっと風が入るはず——と思っているうちに今日は不発だということが判明した。4あわてて出艇したときには時すでに遅く一往復で終了してしまい、フルプレーニングできなかった。
——ああっ。
いやはや、それにしても魂さんの動画を見ると、ひとり異様な姿だな、おれ……道具的に。