*Sail:NEIL PRYDE Expression 6.7 Board:NG ACP 260
「――また、ウェイブの板に6点台のセイルですか?」
面識のない人にそういわれて思わず赤面してしまった。本栖湖のFUNビーチから湖面をチェックして車のところへ戻る途中。もちろん相手に悪気はなく、気安く話しかけてくれただけなのだけれど。
やっぱ、目立ってたかー。
そんな気持ちだった。腕前ではなく、本栖湖向きじゃない道具を使っているということで――しかも古い道具一式だ――、目立ってしまったというのはやはりちょっと恥かしい。だからといって最新の道具にするつもりはないのだが――いや、ごめんなさい。見栄です。正直にいえば、金がない。
11時ぐらいに到着してすぐにブローがはいりはじめた。湖面はブローで真っ白だ。こいつはやべー。もしかしたら5.7か。前回も最初だけきつめのブローがはいってあとは――というコンディションだった。5.7を張りたい気持ちを抑えつつ、6.7を張る。
さっさと道具を用意してセミドライに着替えてビーチサイド。
が、風はそよ風。
何人か、平日だというのにきていたけれど、まだ、だれも出艇していないわけだ。だましだったか。それでもブローがはいってくることもある。でてみた。
一本目の復路でプレーニング。ところがそれ以降、全然、プレーニングしない。ブローをつかんでもだめなのだ。延々と湖上を往復する。風向きもおかしい。記憶によれば、あたりで北系が吹いているときの東系の風振れっぽい。
何度目かの往復中、iPhoneに着信あり。当然、セイリング中につき、無視。だいたいだれよ。心当たりなし。
それにしてもセッティングを失敗してしまった。
最初に見た激ブローの印象で、思わず、ジョイントを1ポイント長くしてしたのだ。ダウンも思いっきり引いておいた。セイルがパンパンでちっとも風のパワーがつかめない。それでも何度か、小手先で調整したけれど、うまくいかず。
やはり今までのセッティングから大きく変更するのはよくない――これは教訓だ。何度、味わっても身につかない教訓だが。
* 11:49-13:00
2012年6月5日 本栖湖 1R at EveryTrail
* 15:00-15:24
2012年6月5日 本栖湖 2R at EveryTrail
第1Rのあとはすっかり風も落ち、しかたないので車中の整理をひさしぶりにする。だいたい前回が雨だったため、車の中が湿っていてウィンドウが曇ってしかたがなかった。
折れたマストをまとめる。さてこれはどうしよう?
3時ぐらいにすこし風が上がってきたような感じ。出艇している二艇がプレーニングしているような――そう思って出艇したけれど、やはりだめ。FUNビーチにたいしてオンションの風になってしまっていた。これはやばい。よくこのパターンでひどい目にあった、と思っていたら今回もひどい目にあってしまった。
セイルアップできない風に道具を引いて泳ぐはめに。
何をやっているのか。
今日はセッティングさえ、きちんとしていれば、第1Rでもうすこし楽しめたものを――後悔しきりだ。予想天気図よりも台風の動きが早かった。失敗した。やはり昨日だったな。