ひさしぶりに星野之宣の「セス・アイボリーの21日」を再読して傑作の感をあらたにした。元々、星野之宣はアベレージの高い作家で、ほとんど外れはない――それどころか、時々、とんでもない傑作をモノにすることがある。もちろんぼくにとってだが。「遠い呼び声」を読んだときにはほんとうに絶句してしまった。
「セス・アイボリーの21日」もまた。
ぼくのマイ・フェイバリット・ベストテン(短編)で唯一、複数ランクインしている作家でもあるのだ。まだ十本、ないけど。
ちなみその作品というのは――。
星新一「古風な愛」
西村寿行「刑事」
山田風太郎「墓掘人」
諸星大二郎「黒石島殺人事件」
星野之宣「遠い呼び声」
星野之宣「セス・アイボリーの21日」
永井豪「真夜中の戦士」
堀晃「熱の檻」
となる。以上、順不同。