* Sail:NEIL PRYDE Expression 6.7 Board:NG ACP 260
* Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260
No | 時刻 | 時間 | 帆走距離 | 最高速 | 平均時速 | P% |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12:25-13:11 | 45分 | 7.0km | 45.34km/h | 9.26km/h | 28.14 |
2 | 13:44-14:38 | 53分 | 3.6km | 41.14km/h | 4.05km/h | 8.26 |
3 | 14:45-15:00 | 15分 | 1.1km | 15.63km/h | 4.43km/h | 1.64 |
4 | 15:20-15:52 | 31分 | 2.6km | 45.56km/h | 4.95km/h | 10.08 |
5 | 15:57-16:05 | 7分 | 0.6km | 13.00km/h | 4.63km/h | 0.00 |
6 | 16:28-16:29 | 0分 | 0.0km | 3.23km/h | 3.07km/h | 0.00 |
7 | 16:31-16:57 | 25分 | 1.4km | 39.42km/h | 3.29km/h | 8.45 |
total 179分 16.4km 5.5km/h
事故を起こしたわけじゃないのだけど、短期記憶がいくつか、ぶっ飛んでいるようで。本栖湖へ到着したことは覚えている。midaさんと会ったことも。道路の水たまりに乱舞していたチョウのことをmidaさんと話したことも覚えている。
よく晴れた、まるで初夏のような日だった。
生命が狂ったように活動をはじめ、虫が飛びまわっていた。蜂、虻、ブヨ、蝶……。昨日の夜、こちらへ来る途中、小鹿も見たし、猫や鼬らしい小動物も見た。何なのか、わからない——まるで子犬の皮をはいだような小動物も見た。そして、今日の帰りには車に轢かれた青大将らしい蛇も見た。
到着したときにはまだ、本栖湖に風ははいってなかった。
MOTOKOのブログをチェックすると、御前崎では北東の風らしい。気圧配置的には南系でおかしくないのだが、梅雨前線に風が吹きこむため、北系なのだろう。まったいらだった湖面に南系の風がはいりはじめたのはおそらく11時半ぐらいのことだ。かなり渋りながらのブローでなかなか吹き上がらなかった。
ボードはすでにセッティングしておいた。
6.7のセイルをセッティングし——記憶が曖昧なのはここだ。同じタイミングで準備していたmidaさんと、ぼくのどちらが先に出艇したのか。記憶が飛んでしまっている。
風は足りず、すぐにセイルのセッティングを変更した。アウトを1センチほど、緩める。何本か、プレーニングした記憶はある。ポート、スタボーそれぞれで一度、ジャイブして弧の内側を流れていく水面をうっとりと眺めた。
中途半端な風に、吹き出し口の風上を目指して何度か、タックをくりかえした。
スタボーでアウトへ向かいだした時だ。
ブローがはいってきた。
マストに荷重し、前方へ体重を移した。ぐいっとセイルが前へ引っぱられる。前ストラップに右足をいれる。走りはじめる。プレーニングしはじめた。しかし、体勢がよろしくない。ハーネスがかかっているため、膝、腰が伸び、前に持っていかれはじめている。ボードが加速すれば、問題なかった。あるいはブローが強まらなければ。
ブローが強まった。
まぁ、いいや、と思ったのがまちがいだった。セイルの上に落ちないように身体をひねりながら前に飛ばされ、沈。水面から苦笑しながら顔をあげて異変に気づいた。何、これ? セイルのメインパネルのひとつ上が破れてバサバサバサバサッと音をたてている。
やっちまった。今日はまだ、はじまったばかりだというのに。
しかもジョイントも逝っちまってるじゃないか。
本栖湖へ本格的に風がはいりはじめたらしい。
セイルのパネル一枚、完全に破れてしまったにもかかわらず、ウォータースタートに成功した。だいぶんなすがままに湖面を流されてしまったが。
ようやくビーチへもどると、midaさんも休憩しているところだった。
「セイル、破っちゃいましたー」
ふりかえると、湖面はブローで真っ白だった。
破れた6.7を車の近くへ運んで5.7に張りかえる。なんだかんだと時間がかかってしまった。5.7を湖岸のボードへ運んだときはだいぶん、ブローはおさまってしまっていた。それでも出艇してみる。しかし、オーバーセイルセッティングになっていたらしい。風がスカる。アウトを緩めて二本ほど往復してダウンも緩める。それで多少はましになったけれど、全然、プレーニングしない。
風もいまいちだったし、とくにアウトでブローが途切れると、風向きが東っぽくなって微風というよろしくないパターン。おかげで何度かセイルアップする羽目になる。しかもセイルアップできてないし。
ポートのハーネスの位置を調整したが、風そのものが足りなくてプレーニングできず。ブローがはいっても薄すぎて走りだせなかった。
結局、後半戦——5.7にしてからスタボーで二度、ポートで一度、かろうじてプレーニングしただけだった。それでもプレーニングした瞬間は6.7のセットよりも軽い感じだった。やはり6.7とのセットはミスマッチの組み合わせだったのだろう。昔から気づいていたけれど。
夕方のひと吹きに期待したけれど、ぼくには足りず、5時にあがる。
湖面ではmidaさんはじめ、何人ものセイラーがブローをつかんでは走り回っていた。