2017年3月21日火曜日

B・ジャック・コープランド「チューリング」

 B・ジャック・コープランド「チューリング」

 モルテン・ティルドゥム監督「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」を観てひとつ疑問に思った。この女性はほんとうに存在したんだろうか。もしかしたら架空の人物?1
 で、本作を読んだ。映画の原作ではないけれど。

 どんだけ天才やねん! と、思わず突っこんでしまった。

チューリングは、後に人工知能の中心となる数々の概念 (いくつかの場合は他の人がそれを再発明した)について紹介している。そうしたものの中に、遺伝的アルゴリズム (GA)の概念も含まれている。

本書 P262

 しかもどう見てもワトソンとクリニックによるDNAの構造解明の前である。唖然(別にDNAの構造と遺伝的プログラミングは関係ないけど(たぶん))。

 それにしてもチューリングの死はホルモン投与療法が終了したあとのことだったとは。なんとなくホルモン投与の影響で精神のバランスを崩して自殺したのだ、と思っていた。2

Footnotes:

1

Wikipediaを見れば、すぐにわかったのだけれど。

2

本書では自殺については疑問視している。