2015年7月18日土曜日

2015年7月17日金曜日

ゲルト・ギーゲレンツァー「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで」

 ゲルト・ギーゲレンツァー「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで」

 ——検査の結果が陽性だった場合、ほんとうに病気である確率はどのくらいか?

 けっこう有名なエピソードなのか、ベイズ推定がらみではよく目にする。はじめて出会ったときはしばらく考えて正解にたどりつけたのだが——これは本で出会ったから正解できたのであって現実だったらもっと短絡的に考えて無理だった——、それ以降、何度、やっても正解にたどりつけなくなってしまった。
 ずっとどうして最初のときは解けてそれ以降、間違うのだろう、と不思議だったのだが、この本で疑問が氷解した。
 ベイズの定理で解こうとしていたからである。
 はじめてのときはベイズの定理なんか、知らなかったので頻度で——1000人のうち×人が陽性でと——考えて結局、正解にたどりつけた。
 この本では全編、そのことをくりかえし、主張している。
 確率でリスクを把握するのは困難である。頻度で考えると、はるかに把握しやすい、と。

 それでも一番、考えこまされたのは乳がん検診についての章だった。
 三ヶ月ほど前にテレビのニュースバラエティ番組で乳がん検診の啓蒙をやっていてそれをまたまた観ていたということもある。まじめに観ていたわけではなかったのだが、乳がん検診を受けるべきなんだろうな、となんとなく——ぼくは男なのであまり関係はないのだが——、思っていた。しかし、それはまちがいだった、と教えられた。すくなくとも話題にあがっていない隠されたコストが存在すること。そして、非進行性の乳がんというもの——つまり無害の——が存在することをはじめて知った。
 すこしばかり考えを変えることにした。

2015年7月16日木曜日

iPhone6ゲット

 iPhoneを本栖湖の水底に沈めてしまった翌日、近所のソフトバンクショップで新しいiPhoneをもとめた。ほんとうは5Sか、5Cがよかったのだが、在庫がないという。しかも容量64Gのみ。しかたなかった。
  Optrixのハウジングの6対応がまた、日本で販売されていないようなのだが。1
 そう。
 まだ、iPhoneをウィンドで使うことを考えているのである。
 さすがにカメラとしては紛失する可能性が高いのでGPSロガーにするだけかもしれないが——それでもハウジングは必要だ。
 実はiPhoneを失くしたことよりもハウジングが壊れたことの方がショックだった。というのもiPhone——4Sだった——は今年いっぱいが限界かな、と考えていたからだ。バッテリーの保ちも悪くなっていたし、操作にたいして反応しなくなってきていた。しかし、ハウジングは——なくなると、GPSロガーも動画撮影もできなくなる。もっともハウジングはiPhone4S専用だったので、いずれにても引退間近ではあった。
 さてどうするか——。
 今はGoProなどを片目で見つつ、iPod Touchはどうだろう、などと考えているところだ。いずれにしてもハウジング次第だけれど。

1

と思ったらでていた。見たときは入荷未定だったんだけどなぁ。

OPTRIX PRO iPhone6をアクションカメラに変えるタフケース 10m防水 広角/望遠/マクロレンズ付き トップクラスの耐衝撃性能 9476803

2015年7月15日水曜日

2015年7月14日(火):本栖湖FUNビーチ:晴れ

* Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260 Fin:9.5inch

 海でも吹いていそうなのに、本栖湖へ行ってしまった。
 本栖湖が確実だろう、と思ったのだ。しかし、1時すぎに到着してドラゴンビーチを見たとき、一艇しか、でていなかった。しかも風は入っていない。あまりに想定外だったので頭の中が真っ白になってしまった。
 途中の山中湖ですら吹いていたのだ。
 ファンボードビーチには三、四艇がでていた。
 走っている瞬間もあれば、止まっている時もある。
 いちおうブローが入っているらしいのでほっとして道具をセッティングした。ドラゴンビーチで風が入ってないように見えたのはたまたまだったのだろう。
 カメラ(iPhone)をマスト上部に取り付け、湖へ出た。
 ブローはきつめなのに、幅が狭く、薄い。走り出しづらい。それでもプレーニングしたところでひさしぶりにキックジャンプをしてみた。あまりよい感じではなかったが、いちおうジャンプした。
 突然、左足親指に痛みを感じる。爪先——というか、爪だ。ジャイブでどたばたしたとき、かるく剥してしまったらしい。ビーチにあがって確認してみると、爪が割れている。肉がある部分まで逹っしていて血もでていた。
 おれのウィンド人生、平穏無事はないのか。
 ところが今日はそれだけではすまなかった。

 セイルのセッティングが悪く、何か、うまくない。
 うまくない、うまくない、とつぶやきながらブームをあげたり、ダウンを引き増したりしてもあまり改善はしなかった。コンディションもあるのだろう。ブローは白波ばんばんなのだが、うまくつかめない感じ。
 何度めかのプレーニングでふとレイルトゥレイルをやってみたら後ろのフットストラップが切れかけた。今日は呪われているな。
 セイリング中に切れてしまうとやっかいなので、他のボードのフットストラップを取りつけ直した。がんがん、ボードのボトムを石塊にぶつけながら。

 今日の本栖湖はいつにもまして乗りづらいコンディションだった。
 ブローはオーバー。なのにすこんとなくなる。しかも風がけっこうころころと振れていた。ぼくはヘルメットにカメラを後方に向けてつけてみたり——どんな映像がとれるのか、試してみたかったのだ——、一時間ほどぶっとおしで撮りつづけたりとか、したせいでiPhoneの容量がなくなってしまった。
 この段階でまともなジャイブをした記憶がない。
 今日、いかにだめだめ君だったか、よくわかる。
 四時ぐらいに今日はこれで終わりという雰囲気になった。ファンビーチにきていた半分ぐらいのセイラーがそれで片付けはじめた。それらのセイラーの姿が見えなくなったころ、フィーバータイムがはじまった。
 うまく乗れなかったが、わりあいいい感じのブローだった。
 小雨が降ったりしたが。
 そうしていたら——。

 もげた。
 カメラ(iPhone)用のハウジングが、である。
 落下防止のためのリグコードが取りつけてある上の部分でぽっきり、と。当然、iPhoneは湖底に沈んでしまった。

 実はヘルメットにつけかえたとき、ヒンジにヒビが入っていることには気づいていたのだが——、リグコードがあるからだいじょうぶだろう、と油断していた。まさか、リグコードをつけてある上の部分で壊れるとは。ずっとマスト上部につけたまま、沈をくりかえしていたのだから壊れて当然だったのかもしれない。最後は岸近くで前にセイルごと倒れた。
 iPhoneが消えたことに気づいたのはその時だった。
 さすがにそのまま、セイリングをするほど、根性はなく、空にしたペットボトルをアクアスコープがわりにして湖底を見たり、コンタクトレンズを外して眼鏡で潜ってみたりしたけれど、見つからず——というか、ほんとうに気づいたところに落ちたのか?
 それでも足がとどかない深さだったが。
 いっそ浩庵荘からスキンダイブの道具を借りてこようか、とも思ったのだが、びしばしジャイブしているエリアの上、ブローで湖面が荒れている。
 この無駄なあがきをしているときが一番、風が安定していていいコンディションだった。それはわかっていたのだが、探さずにはいられなかった。ようやくあきらめて湖上に復帰したのだが、二本ほど往復してじわじわとiPhoneを失くしたことにショックを感じはじめ、それであがってしまった。
 小雨が降っていたが、天気雨で本栖湖の湖上には虹がかかっていた。

2015年7月13日月曜日

2015年7月10日(金):本栖湖FUNビーチ:晴れ

* Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260 Fin:9.5inch

No 時刻 帆走時間 帆走距離 最高速 平均時速
1 14:45-14:55 10分 1.7km 44.13km/h 9.90km/h
2 14:59-15:24 24分 2.5km 38.24km/h 6.12km/h
3 15:31-15:38 7分 0.9km 36.34km/h 7.77km/h

total 42分 5.2km 7.3km/h

 もげた。
 ジョイントベースのウレタンが、である。
 予備のジョイントを折り曲げてみたらウレタンが剥離するように割けてしまったのだ。使用していたわけではなく、ただの経年劣化だった。おそろしい。スキニーマストのアダプタといい、いろんなものがボロボロになっている。

 土曜の方が良さげな予想天気図だった。
 しかし、土曜は第2回福島開催4日目である。
 本栖湖へ行くなら金曜日しかない。寝坊してしまったが、とにかく出発したら首都高速で事故渋滞につかまってしまった。下道を新宿方面へ抜ける途中で何をとち狂ったか、首都高速で渋谷へもどって東名高速で横浜町田。そのあとひたすら道志街道を走って本栖湖へついたときには二時を回っていた。
 はずす可能性もけっこうあると思っていた。
 案の定、天気はいいのに風はあまり入っていない。
 それでもさすが晴れたときの本栖湖。薄く細いブローが入ってきた。
 ウレタンが簡単に折れたのはそんな時である。

 あまりいいコンディションではなかった。
 その証拠にぼくのすぐあとぐらいにやってきた浅野プロは出艇することもなく、いつのまにか、いなくなっていた1。レース、スラローム系でもやっとプレーニングしているという感じで——さすがにプロらしい女性セイラーはひとり、よく走っていたが。
 ジャイブもメタメタで、最初の一本以外はすべて沈。というか、ジャイブに入ること自体が二、三本という一日で、その貴重な一本でジャイブの途中に、発作的にレイダウンジャイブをしようとして沈してしまったのはほんとうにアホだった。
 2ラウンド目の途中で風向きが振れ、異様に下ってしまう。本人的には必死に上りをとっていたのだが。そのあと、完全に風がなくなってしまい——ぎりぎり長崎の鼻を越える位置で沈していたので、帰着できないことを一瞬、覚悟した。ブローが屆かない位置でもあったし。くるぶしまで沈みながらセイルアップに成功し、なんとかFUNビーチのだいぶん風下にもどることはできたけれど。
 本日は夕方からのフィーバータイムもやってこなかった。
 最後のふたりのうちのひとりになる。

 やたらと高速を使ったことを考えると、コスト的には割に合わない風であった。