2014年4月8日火曜日

FreeBSD 10.0 にアップグレード (3)

 不安だったのはiBus関連だった。
 というのもバージョンアップして不評聞こえるiBus 1.5を使うことになりそうだったからだ。ibus-skkを使っていたので選択肢はなかったのだが。
 その前にアップデートされなかったデスクトップ環境を再構築した。pkgで用意されていたのはgnome2-lite-2.32.1とMATEで、Xfce4はportsからインストールするしか、なさそうだった。いれてみたMATEは割によさげだったが、とりあえず、今まで使っていたXfce4をportsからコンパイル。
 そのあいだに当初の目的を思い出す。
 ――FreeMindのキー入力。
 起動し、Fn2で入力モードになることを確認してよしよし、と思っていたのだが、インストールし終ったXfce4上のFreeMindではキー入力が受けつけられなかった……orz。意味がわからない。確認ミスか、とも思ったが、MATE上のFreeMindではやはりちゃんと動く。どうしてXfce4では動かないんだ。ところが次にXfce4上で動かしてみると、動いてしまった……あれ? もしかしたら最初からXfce4の問題だったんだろうか。
 つまりFreeBSDを10にアップグレードする必要などなかった?
 今さら手遅れだが——。

 それよりも重量級のソフトを動かすと、Xが落ちる現象に悩まされる。
 重量級というのはたとえば、VirtualBoxとか、FireFoxとか、Chromeとかだ。ソフトのアップデートがうまくいっていないのか、と思っていたのだが、よくよく調べてみると、「kernel: pid 1610 (Xorg), uid 0, was killed: out of swap space」とmessageがでていた。
 swapの領域が足りないのかな、と思い、swapfileを大きくしてもだめで、試行錯誤しているうちにふと気づいた。もしかしたらそもそもswap領域が取られていないんじゃないか。
 そこであらためてmessageを見直してみると、「/etc/rc.shutdown: WARNING: $swapfile is obsolete. Ignored.」というmessageがでていることに気づいた。obsolete? 何だ? Google翻訳してみる。廃止、とでた。
 どうやらrc.confで定義されているswapfileが廃止されたらしい……。
 今さらswapパーティションを切り直せというのか。
 しかし、まったくできなくなっているとも思えない。Google検索して「12.12. Adding Swap Space」というのを見つけた。でもこれって自分で「mdconfig -a -t vnode -f スワップファイル名 -u 0 && swapon /dev/md0」をタイプしろっていっているような……。試してみると、ものの見事に0だったswap spaceが2Gになったが。
 今のところ、rc.confには定義できないようなのでrc.localとrc.shutdown.localに処理をベタ書きした。シャットダウン時の処理は「swapoff /dev/md0」。

 デスクトップ環境はMATEを使うことにした。
 デフォルトの見た目は好きじゃないのだが(ThinkPadの狭い画面の上下にパネルがあるのは邪魔だった)、Xfce4ではどういうわけか、ibus-skkの切り替えがうまくいかない。裏でibus-ui-gtk3がcoreを吐いていた。MATEでもibus-engine-skkがcoreを吐いているのだが、こちらはなぜか、ちゃんと動いている(ように見える)。
 なのでMATEにしたのだが、画面をカスタマイズしてみると、ずいぶんとシャープな見た目になった。まるでパソコンを新調したみたいだ。おかげでこのところ、ずっとMacBookAirが欲しくてたまらなかった気持ちがかなり軽減された。
 どうやらThinkPad X60に飽きてきていたらしい。
 そういう意味ではアップグレードしてよかったのかもしれない。まだまだ、ThinkPadで戦える。それに9.2ではうまく動作してなかったサスペンド機能が使えるようになっていたのもありがたい。