P.W. シンガー「子ども兵の戦争」 読んでいるうちにどんどん、憂鬱になってしまった。
日常生活でイライラしてしまうほど。行動ファイナンスでいう「アンカリング」の効果だろうか。子ども兵というものが存在するということはニュースなどで聞き知ってはいたが、その規模が想像を超えていた。たとえば、
伊藤計劃「The Indifference Engine」の中に子ども兵をモチーフにした中編があるのだけれど――たぶん、本書を参照していると思うのだけれど、現実の方がはるかに想像を超えている。ラストで裏返しのハッピーエンドになっていることもあるのだろうが。
それにしても資源がない国というのはある意味、幸運なことなのかもしれないな、と思う。