荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論
荒木飛呂彦が選ぶホラー映画 Best20 で「アイ・アム・レジェンド」第4位。
正直、えーっ、と思ってしまった。ぼくの中ではあの映画はがっかりだよ映画のひとつだからだ。あれが4位? 解せん。ところが「アイ・アム・レジェンド」について書かれていることはいちいち、納得で――最終的には荒木飛呂彦自身も不満点を上げている。ネタばれなのでボカして書いているが、まさにその点でぼくはその映画にはがっかりしてしまったのだった。
「ヒッチャー」がBest20 に入ってなかったのは不満だったけど、中で褒められていたのでこれはちょっとうれしかった。
それにしても同年代ということもあって映画のセレクトがまさに覚えのあるものばかりで――「エクソシスト」「エイリアン」「スクリーム」とか、なんともいえない気分になる。ああ、やっぱり同世代なんだな、この人は、と。
まぁ、大部分はタイトルだけで観てない映画ばかりなのだが――ホラー映画だけでこれだけの数なら映画全体ならどんだけ観てんねん、と思ったが――、どれも観てみたい、と思わされてしまった。
そういや、スティーヴン・キングの「死の舞踏」を読んだときもそんな気にさせられてしまったのであった。