先入観というものがいかに強いものか、ということを実感させられた。
地震の原因はプレートの移動によるものだという先入観。小松左京の「日本沈没」で刷り込まれてしまったこの先入観をなかなか捨てることができなかったのだ。たとえば、本の中で地震活動、火山活動の連続について語っている部分に、ランダムな事象の中にパターンを読んでしまっているのではないか、と疑いを抱いてしまうように。最近では「スーパープリューム」が地震の発生原因だと考えられているということを漏れ聞いていたにもかかわらず、強い抵抗感を覚えてしかたがなかった。
なるほど。こりゃあ、地動説をとなえたガリレオが宗教裁判にかけられるわけだ。