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2021年9月14日火曜日
DOT言語
以前、使ってみようとしたのだろう。
MacBook Airにgraphvizがインストールされていた。
たどり読みをグラフ化したい、と思っていれたのだろうけど。
今回はすこしがんばった。
どうもDOT言語というもので記述すれば、いいらしい。
とりあえず、読了本と参考文献のリストをDOT言語に変換してfdpでpdfを生成した。
fdp -Tpdf abc.txt > a.pdf
fdpを使用したのはdotだとリンクが浅すぎて横に広がりすぎていたから。
まるで胞子をたくわえた黴の写真のようだ。
赤は読了した本。
中央左寄りと右上にあきらかなクラスタがある。
当たり前だけど、参考文献が多い本ほど、胞子が増えるので固まりになる。同じ作家の本を読むと、それがさらに固まりを成長させる——同じ参考文献が載っていたりするので。ちなみに中央左寄りはナシーム・ニコラス・タレブ、右上はユヴァル・ノア・ハラリ。
例外的なのは右上の右端だ。
これは笠井潔の「新版 テロルの現象学――観念批判論序説」で、ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」とのあいだに、ジョージ・オーウェルの「一九八四年」でリンクが発生していた。
おもしろい。
ちなみにtwopiというコマンドもあって中央に複数のリンクのあるものが集まるようになるみたいだ
2021年9月13日月曜日
2021年9月9日木曜日
ジミー・ソニ/ロブ・グッドマン「クロード・シャノン 情報時代を発明した男」
昔、思いついて保留にしていた考えがある。
レコードが人類滅亡のあとに発見されたとして再生する方法がわからない場合、このレコードに情報がある、といえるだろうか?
……………………
アラン・チューリングのエニグマを解読したbombeや、プログラム内蔵式コンピュータの話——たぶんACE——を読んだとき、現在のコンピュータとずいぶんちがうなぁ、という印象を受けていた。細かい動作などは理解していないのであくまで印象にすぎないのだけど。
デジタルっぽくないな、と。
回路の説明ばかりだったのでなおのことそう思ってしまったのかもしれない。
ENIACの説明を読むと、中身は十進数だし。
二進数の世界になったのは結局、クロード・シャノンの情報理論の影響だという——そんな話だ。
フォン・ノイマンやアラン・チューリングはわりと有名だけれど、クロード・シャノンの話はあまり聞かない——ノイマン型コンピュータとか、チューリング・マシンとか名前がついているものがあるせいかもしれないが。なんとなく、シャノンは通信 1についての人だと思いこんでいた。
電気回路が論理演算に対応することを示したのが、クロード・シャノンなのだ、という。
——それって現在のコンピュータでは当たり前とされる概念じゃん!
しかもそのあとに発表された「通信の数学的理論」ではビットという言葉もつくっている……。いや、それ、むちゃくちゃ現在のコンピュータの基礎じゃん!
たしかに「情報時代を発明した男」。
……………………
ちなみにこの本を読んでようやく、冒頭の疑問に答えを得た。
答え:情報はある。
Footnotes:
実際、この本でその内容をはじめて知って——ぼんやりとは知っていたけれど——驚いた。