2020年10月15日木曜日

ダニエル・C.デネット「ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化」

 進化論そのものは信じているのだけれど、ひとつだけ疑問があった。
 ダーウィンの進化論でよく例にあげられるガラパゴスのフィンチの話だ——あれは適応であって進化ではないのではないか。すくなくとも種が分化しているわけではない。すると、進化について何も説明していないのではないか。魚類から両生類への進化など質的にことなる変化は漸進的な適応の積み重ねでは説明できないのでないか。
 たぶんグールドの跳躍進化の話をどこかで読んで刷り込まれていたのだろう。

 デネットによると、それは分類の問題なのだ、という。あとづけで種を分類したのだから——当然、項と項のあいだには大きなちがいがあるから分類されたわけだから——、跳躍したように見える、と。
 ——あっ。

 そもそも種間では交雑できないというけれど、 ラバなどがいるものな。