きっかけはガルパンだった。
Wikipediaを見ていたらスピンオフしたコミック——「リボンの武者」を読んでみたくなったのだ。でもなぁ、東日本大震災以来、あまり本を所有したくない。命にかかわる。
けれど電子書籍には抵抗がまだ、ある。
自炊しているけど、まったくといっていいほど、読んでいない。あれは本を持たないようにするための方便だ。
買いにいくにしてもこのところ、リアル書店へ行ったことがない。
結局、Amazonの電子書籍を購入することにした。
あっという間に既刊十数冊すべてと、ほかのコミカライズ作品も買いまくってしまった。さらにノベライズまで。一気読んだ。目が痛くなる。馴れなのかもしれないけれど、iPadでの長時間の読書はやはりきびしい。目がかすむ。
kindleの端末ならだいじょうぶかもしれない、とちょっと調べてみたけれど、どうやらマンガには向いていないらしい。
ガルパンの手に入るだけの作品を手に入れると——ドラマCDも買った——、しばらくのあいだはおとなしくしていた。時々、期間限定と銘打って無料提供されているコミックを読んだりする程度だった。
ふと思い出したのは、3巻まで追いかけていた、ひじかた憂峰/たなか亜希夫「リバースエッジ大川端探偵社」のこと。あれ、どうなったんだろう。チェックしてみたら10巻まででていた。えっ、そうなの。それを読み出したのが運の尽き——数巻、購入したところで、「リバースエッジ」はKindle Unlimitedになっていることに気づいた。
脊髄反射で登録してしまった。
あとは読みまくる。ひたすら読みまくる。子どものころに読んでいたマンガも、押川雲太朗の麻雀マンガも、読んでなかった「進撃の巨人」の25巻から29巻を買い、期間限定で読んではまった「美女で野獣」「デストロ256」、「謎の彼女X」を最終巻まで、「ハナカク」「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」を最新巻まで……。
何をやっておるのか。
やばい。えらい出費だ。
けれど子どものころに読んでまた、読んでみたいと思っていた桑田次郎の諸作品や、真崎守「ホモ・ウォラント」とも出会えた。新しいバージョンの「青の6号」も読めたし。ま、いっか。