2013年5月28日火曜日

GPSの異常値、外れ値

 セイリングのGPSログはEveryTrail on iPhoneで記録しているのだが、時折、とんでもない異常値が発生する。時速百キロ越えって何?
 原因のひとつはわかっていて沈だ。
 おそらくGPSの電波を再受信したとき、現在位置を求め直していったんデフォルトのポイントが記録されるのだろう。実際、EveryTrailを起動したとき、本栖湖の中央あたりにいったんポイントが位置づけられて現在位置へポイントが移動してくる。
 なのでこれはまぁ、しかたない。
 ぼくが沈しないなんてありえないからだ。

 もうひとつはずっと異常値なのか、確信がなかった。しかし、時折、時速50kmごえが記録されることがあってほんとうに50km/hごえなのか? と。
 vikingでひとつずつtrackpointをたどってみて(「Go to Maxmum Speed」というコマンドがあって最高速のtrackpointへ飛ぶことができる)、なんとなく原因がわかった。丸め問題らしい。下記にあるように57.29km/hを記録した瞬間のTime Diffrenceが1秒になっている。その次のtrackpointは2秒だ。
 ということはだ。
 本来は2秒近いのに、秒に丸めるときに1秒になって速度が計算されたのではないか。

 これについてはどう対応すれば、いいのか、わからなかった。異常値っぽい最高速をひとつひとつ手作業で削除するなんてたるい。対応方法に気づいたのはこのあいだのことだ。
 EveryTrailのtrackpintを取得する間隔を大きめにすれば、よいのではないか。
 元々、ジャイブ中のtrackpointもとりたかったので狭い間隔に設定していた。だから1秒のちがいが大きくなっているのだろう。それなら間隔を広めにすれば、いいのではないか、と。
 そうやってmidaさんの航跡とか、見直してみると、trackpointの間隔はぼくの設定より広いような気がする(とくにジャイブ時、pointがひとつしかないところをみると)。

 今度、試してみることにしよう。

2013年5月27日月曜日

ミレニアム

ニールス・アルデン・オフレヴ監督「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」
ダニエル・アルフレッドソン監督「ミレニアム2 火と戯れる女」
ダニエル・アルフレッドソン監督「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

 2000年と何か関係があるのか、と思ったけれど、関係なかった。たぶん。もちろん平野耕太「HELLSING」とも :-p。
 最近はすっかり年寄りで映画を観るのが苦痛でしかたがないのだが、そんな根性なしにも投げ出さずに観通すことができた。
 1は普通におもしろく、2も同じく。
 3は1、2の伏線が回収されてむちゃくちゃ、おもしろかった。

 それにしても「名探偵カッレくん」って……。
 いやぁ、小学五年のとき、はまったわー。あれってスェーデンの児童ミステリだったんだ。

2013年5月23日木曜日

2013年5月22日(水):本栖湖FUNビーチ:晴れ


時刻帆走時間帆走距離最高速平均時速
11:42-11:5916分2.07km47.697.64
12:00-12:3534分5.68km45.399.74
12:54-13:1016分1.04km29.543.74
13:34-14:1843分9.22km43.8912.77
14:36-15:1538分8.97km46.5713.91
16:21-17:0140分3.90km43.555.82

 予兆はあった、というべきか、ただの愚か者だったというべきか。
 ジョイントはファイバースパーとチノックの二個、持っているのだが、だいぶん痛んできているファイバースパーを今日は使うことにした。軸の金属部分がちょっと浮いてきていて折れそうな予感が以前からしていたのだ。どうせ壊れるなら海ではなく、本栖湖の方が安全だろう。それでフラグが立ったのかもしれない。
 アウトでジョイントが壊れた。
 しかも軸ではなく、ラバーとカップをつなぐ、ネジが折れ、ジョイントが壊れた場合、一時的にセイルとボードをつなぐシートまで切れた。セイルとボードがバラバラになる。13:01のことである(GPS調べ)。セイラー、つまりおれはセイルとともにある。ボードは風下へ流れていく。
 やばい。
 一瞬で判断してセイルをはなし、ボードを泳いで追いかけた。ひさびさに死ぬか、と思ったが、それはあまかった。なんとか、ボードに追いつき、セイルのところまでボードを引いて泳ぎつく。さてどうしようか。通りすがりのフリースタイラーが声をかけてくれた。言葉に甘えてセイルとハーネス(合計二往復してもらった)を浜まで引いていってもらった。

 その節はどうもありがとうございました。ココナッツボーイのロゴをつけた方。<(_ _)>ペコッ

 そのあとはボードとともに浜まで泳いだ。ボードの上に乗ってパドリングしていたのだが、ひとつ左肩が五十肩でうまく回らない。ふたつ、けっこう風が吹いていて横波(小さいのだが)の影響ですぐにひっくり返されてしまう(海の方がましだったかも、とまじで思った)。おかげでたっぷりと本栖湖の水を飲むはめになった。
 それはあとに影響した。
 便意である。

 ジョイントを交換してからも風はぶんぶん、吹いていた。かなりガスティだったが。5.7なのにオーバーセイルで5.3にセイルをかえようか、と思ったほど。スラローマーが裏風をくらって激沈するぐらいだった。
 一時間ほどセイリングしたが、腹具合が微妙な感じだ。
 我慢できそうな、急にやばくなりそうな。
 15:15にいったんあがり、セミドライを脱ぎ、服に着替えてトイレへ行った。風は十分、吹いている。一番、おいしい時間かもしれない。トイレに向かいながら腹が落ち着いていたこともあって——後悔していた。
 きっとおれのことだ。濡れたセミドライを着なおすなんてことはしないにちがいない。ああ。
 ところがFUNビーチにもどったところ、風はさらに安定して吹いているように見えた。めずらしく、迷うことなく、セミドライを着て湖にでた。
 トイレに行ってよかったと思ったのはそのあとのことだ。
 アウトで完全に風がなくなった。セイルアップもできなかった。タイミング悪すぎだろっ、自分。本日、二度目の漂流かっ。三十分ほど、ただよっていたような気がしたが、実際には十分ぐらいだったらしい(16:33-16:42)。調べてみると、86mも風下に流されていた。
 ふたたび、はいりはじめたブローに助けられ、ビーチにもどった。

 片付けをしているとき、フリースタイラーがボードを片手で持つのを見たのだが、なんと前ストラップをつかんで簡単に抱えていた。何を驚いたか、って前ストラップしかもってなかった——つまりボードの重心がそのあたりにあるということだ。
 道理で、と思った。
 フリースタイルでボードがくるくる回るわけだ……。

20130522 本栖湖 at EveryTrail

2013年5月17日金曜日

そういえば

 そういえば、昔、猪苗代湖で迷子になったことがある。
 道に迷ったわけではない——ウィンドサーフィンで猪苗代湖に出て友だちと追いかけっこをするようにして湖の中央あたりまで行ったら出艇した浜がわからなくなってしまったのだ。結局、友だちもわからなくなっていたのだが、彼は無事、帰りつき、ぼくは全然、ちがう浜に帰着した。ウィンドをやっている人がいてそちらへ行ってしまったのだ。猪苗代湖の広さを本栖湖ぐらい、と甘く見た失敗だった。
 今なら無事に帰りつけるだろう。
 経験を積んだからというわけじゃない。
 今はiPhoneを身につけてEveryTrailというGPSログアプリを動かしてセイリングしているからだ。湖の真ん中で迷子になってもiPhone上で現在地を確認できる。もちろんマップは3G回線か、WiFiにつながってなければ、表示されないが、航跡は——白地に赤ラインで見ることができる。
 それで出艇した場所までもどることはできるだろう。


こんな感じ↓

2013年5月16日木曜日

2013年5月15日(水):本栖湖FUNビーチ:晴れ


* Sail:CORE 5.3(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260

 下界——湘南あたりでも吹きそうな、日本海に低気圧がある予想天気図だった。そこで本栖湖へ行くことにした。湘南ちゃうやんっ、というツッコミは正しい。でもね。鎌倉や逗子より本栖湖の方が行きやすいのだよね。倍ぐらい遠いにもかかわらず。前夜道の駅車中泊という技が使えるから。
 前回の本栖湖行き以来、体調を崩して咳と痰がやまなかった。ようやくそれがおさまった五月——本栖湖湖畔もずいぶんと緑が濃くなっていた。FUNビーチに到着すると、風はもうはいりはじめていた。すでに普段とはちがう雰囲気の風。ババ吹きの予感がする。あー、5.3を張らなきゃ、いけないなー。ブームのアジャスターが壊れているので前回とちがうサイズのセイルを張るのは面倒臭い。
 5.3+260で湖面へ出艇した。5.3でもオーバーセイルだった。EveryTrailをスタートするのを忘れていたのですぐにビーチにもどって記録開始。EvryTrailによると、最初の一本は19分間であった。あれ、30分ぐらい乗っていたと思っていたんだけど。
 最高速は38.85km/h。アベレージ、17.94km/h。(一本目)
 今回はGPSの取得間隔を長めに設定してみたので航跡が荒い。おかげでジャイブの軌跡がほとんど、わからない。まぁ、ジャイブはぼろぼろだったのでいいのかもしれないが……。今日、来てた人の中で一番へたくそだったからなぁ……。まぁ、たいがいそうなんだが。でも取得間隔はもうすこし狭めてもいいかもしれない。ちなみに外れ値はvikingをつかって手作業で除去した。

時刻帆走時間帆走距離最高速平均時速
11:33-11:5319分5.80km38.8517.94
12:04-12:084分1.27km36.9016.44
12:15-12:3318分5.39km38.9317.74
12:50-13:1525分5.39km35.7512.83
13:24-13:4217分4.09km39.9113.88
14:15-14:238分1.76km32.6512.47

 上記、データの通り、午後から平均時速が落ちこんでいるのはアウトで沈ばかりしていたことと、風が強すぎて風を逃しながら乗っていたから——おかげでちっとも楽しくなかった。スタボーはそういう乗り方になれているんだけど、ポートはうまくなくてずっと死ぬっ、大怪我するっ、と思っていた。カミソリのエッジの上でバランスをとっているような気分だった。ま、たんにへたくそなだけだが。何度も板がオーバーフローティングの状態になったし、フィンも抜けた。風を抜くと、逆に板が舞い上がりそうになるんだよねー。
 恐怖であった。
 そんな中で最高速を記録したのは風を抜きながら乗るストレスに切れて死んだ気になって(一瞬だけ)セイルをがっちりに引きこんで乗ったからだ。それでも40km/hはこえれなかったが……。
 そして、最後の一本はほとんど、フィンが抜けっぱなしだった。ルーズな乗り方のスタボーですらフィンが抜けた。それで頭にきて——セイルを4.7に交換した。
 するとどうだ。
 風がなくなってしまった。
 いや、それは正確ないいかたじゃない。アウトは真っ白で強烈なブローが通り抜けていた。ところがビーチぎわは無風。湖面がツーフェイス状態になってしまった。不安定な風の中——もしかしたら4時ぐらいからあらためて吹きはじめるパターンか、と思って待つ。しかし、4時になって吹きはじめた風は4.7で乗れる風ではなかった。
 FUNビーチにきていたセイラーもみんな、引き上げてしまった。
 さすがに5.7にセイルを張りなおす気力はなく、あがってしまったが、帰りにドラゴンビーチを見ると、5艇ほどのウィンドがでていて楽しそうに走り回っていた。
 くそっ。

2013年05月15日 本栖湖 at EveryTrail