2013年3月11日月曜日

ジェイムズ・グリック「インフォメーション: 情報技術の人類史」

インフォメーション: 情報技術の人類史

  ひさしぶりに読みごたえのある一冊だった。
 最近、あんまり本を読んでないということもあるけれど。
 バベッジとシャノンについてけっこう、ページが割かれていて——このふたりについてあまり予備知識がなかったということもあってとてもおもしろかった。バベッジすげー、シャノンすげー、と。とくにシャノンの情報理論については目からウロコだった。エントロピーと関連があるとは知らなかった。まさかエントロピーが最大の状態が情報量が最大の状態とは。目からウロコ以外の何物でもなかった。
 最終的にはチャイティンにまで触れられている。
 そして、量子コンピュータにも。
 実は個人的にはそのうちだれかが、量子コンピュータは実現不可能であることをゲーデルの不完全性定理のように、数学的に証明するのではないか、と思っているのだけれど——この本を読んでもうひとつ、可能性があることに気づいた。量子コンピュータを実現できてもそこから情報をひっぱりだせないのはないか、と。それがまさに量子たる所以でもあることだし(ただの素人の妄想)。
 しかし、おもしろいわー。
 世界はおもしろい。
 それにしても自分が生きてきたこの時代はとんでもない時代だったんだなー。知らなかったけど。まぁ、産業革命のころに生きていた人も蒸気に興奮しまくりだったのだろうけど。