2009年6月2日火曜日

記録としての日記

 日記なんてあとで読み返すに値しないものだけれど――中学高校生のころの日記なんて恥かしさのあまり、七転八倒してしまうので読み返す気にすらなれない――、三十年近く書き溜まるとそれなりの量になる。よくつづいたものだが、これにはコツがある。書くものを決めていたのだ。読んだ本の名前と観た映画、ウィンドに行った日だけは書いておく。つまり、ただの記録だ。なので日常的なことを書かなければ、ならないというわけではないので、平気で何日も日記を書かずにいるなんてざらだった。  それでも記録だけはつづけていたので、なんだかんだと日記を書きつづけてきたという結果だけが残った。いいことだ。

 読んだ本の冊数はだいたいわかっていて上記の図は累積したグラフだけど、だいたい1300冊近くだろうか。まぁ、30年ぐらいかけての結果なのでたいした読書家でないことだけは確かだ。週一冊のペースですらない。この30年間、いろいろあったはずなのだが――卒業したり、就職したり、転職したり、失職したり、と――、それなのにこうしてグラフにしてみると、だいたい同じようなペースで読書をつづけているのにはちょっと感慨を覚える。もっといろんなペースになっていると思っていたのだが。2005年あたりだけ全然、本を読まなかった時期があるくらいだ。結局は平凡な日々だったのだなぁ。