鼻血がでるほど――でてないけど――おもしろかった。
第17章の「スケーリングの謎」など、あまりのおもしろさに感動すら覚え、第9章の「遺伝的アルゴリズム」は、実際に自分で実装してみようか、と思ったほど。さすがに第13章のコピー・キャットは無理っぽいが。
それにしてもダグラス・ホフスタッターの「ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環」かぁ。作者のメラニー・ミッチェルはそれを読んで学者に転身したらしいのだが、日本で出た邦訳の出版は1985年。実は手元に初版本がある。人を殴り殺せそうなぶ厚い本が。
衝撃的な本だった。
で、「複雑系の世界」の訳本は2011年。
あれからもう26年も経つのか。両方の本にダグラス・ホフスタッターの写真が掲載されているのだが、なんとまぁ、老けたことよ。元気そうだけど。いやぁ、その時間が自分の上にも流れたことを考えると、なんともいい難い気分になる。