2010年2月22日月曜日

デビッド・アレン「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 インターネットにはいろいろな情報があるもので。
 GTD(Get Thing Done)という手法がある、ということを知ったのもインターネットでだったが、なんとなくわかったつもりになっていたのもインターネットのせいだった。ところが提唱者の本を実際に読んでみたところ、思った以上にちがっていた。つまりぼくはGTDはtodoリストのちょっと進んだものと思っていたのだが、そうではなかったのだ。
 もしかしたらかんちがいしていたのは世の中でぼくだけかもしれないが、GTDのポイントはプロジェクトとか、next actionではなく、実は次の三つではないか。

・頭の中にある「気になること」をすべて外にだす。
・「気になること」を行動までブレイクダウンする。
・週次レビューを行なう。

 「気になること」をすべて、というのがとてもポイントが高いように思う。
 これはビジネス、プライベートの区別なく、すべて、という意味だ。何もかも、リストとして吐き出す。自分の全作業を把握するためでもある。そのため、週次レビューはかかせない。そうしないと、全作業が把握できなくなるからだ。
 そして、行動までブレイクダウンというのは――next action――、todoではなく、実際の行動を考えるということだ。たとえば、「求職活動」、というtodoリストではGTDではない。next actionとして「ハローワークへ行く」という風に行動までブレイクダウンしてこそ、GTDらしい。
 行動までブレイクダウンされていれば、たとえば、ネットで行なうことがビジネス、プライベートであったとき、パソコンの前でその行動リストをこなしていくだけで、いい。そうするためにも「気になること」はすべてなのだ。
 そうやって今までの自分のtodoリストを見返してみると、具体的な行動にブレイクダウンしていないせいで、いつまでも残留しているtodoの多いことよ。